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阪神電気鉄道 阪神なんば線
Hanshin / Hanshin Namba Line

駅リンク先
大阪難波 桜川 ドーム前 九条 西九条 千鳥橋 伝法  出来島 大物 尼崎

 ●2017年10月 訪問時
【撮影日:17.10.14./掲載日:17.12.16.】
 西九条駅で阪神と近鉄の電車がすれ違う。
 阪神なんば線は1924(大13)年に伝法線として大物-伝法 間が開業したことに始まる。その約半年後に千鳥橋へ1駅延伸され、1928(昭3)年に尼崎-大物 間の二重戸籍区間が開通する。その後しばらくは盲腸線のまま推移するが、1964(昭39)年に西九条まで延伸され路線名が西大阪線に改称し、大阪環状線と接続されたことで盲腸線状態が解消される。その翌年からは神戸方面に直通する特急なども運転されたが振るわず、運転期間も10年に満たなかった。その後しばらくは線内運行の普通列車のみという、都市の中のローカル線といった状態だった。2009(平21)年に西大阪高速鉄道によって大阪難波まで開通し、現状の阪神なんば線に名前を変更する(西大阪高速鉄道は第三種鉄道事業者)。これにより、近鉄との直通も開始され神戸と奈良が繋がり、優等列車では阪神初の10輛編成の運転も始まり、新しい幹線ルートとして名乗りを上げた。また新幹線を利用せずとも1435mm軌間の線路で名古屋と姫路が繋がったことにもなった。
 21世紀になってようやく阪神と近鉄の線路が繋がったが、構想自体は終戦直後からあったらしい。そして1948(昭23)年には現在の阪神なんば線-近鉄難波線に近い形の計画ができていた。近鉄難波線(近鉄難波(現・大阪難波)-上本町(現・大阪上本町))は1970(昭45)年に開業するが、阪神側が延伸するまでには地元の反対など紆余曲折があったようで、それから構想の実現までに40年弱もかかってしまったという。
 現在運転されている神戸ー奈良直通列車も10輛が運転できているのは阪神なんば線を含む尼崎以東で、尼崎以西の阪神本線は設備の関係で6輛での運転を余儀なくされている。将来に向けてと思われるが、現在阪神本線で優等列車停車駅で近鉄車でも8輛編成が停車できるようホームの延伸工事が進められている駅もある。今後暫定的に西宮以東での8輛編成の運転が開始されることも考えられなくはないが、神戸ー奈良の全区間で8輛または10輛運転が開始されるにはまだ時間がかかるようだ。それが実現するかどうかは、阪神なんば線の実績如何かもしれない。
 
   
 

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