HOME関西阪神電気鉄道本線阪神なんば線

阪神電気鉄道 本線・阪神なんば線
杭瀬出来島 【次の掲載駅】 尼崎
大 物 Daimotu
 ●2017年10月 訪問時
【購入日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 
 

【入手日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 他の駅も含め、ポケット時刻表に使われている路線図には大物駅が2つある。鉄道的な分岐駅を尼崎としているせいなのだろうが、阪神電鉄は長年そういう路線図の描き方をしているのだろうか。この理由を良きに解釈するのであれば、図を大物での分岐にすると尼崎より目立ってしまうということと、乗り換えについては(準急などを含めて)普通列車しか停車しない大物よりは、多数の優等列車が停車する尼崎のほうが便利であることを表現したい、ということなのかもしれない。
 それぞれの画像をクリックすると、拡大表示します。

 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 当駅は本線と阪神なんば線の分岐駅ということもあって、名前に使われている漢字のとおり…というわけではないが、大きい空間を占める駅である。しかし分岐駅とはいっても地図的な意味において、である。駅の格付けとしては停留所扱い(非連動駅)で、分岐駅の機能は隣の尼崎駅にある。
 駅改札口は駅東側に寄っており、西側に出入口はない。
 かつて駅の西側には国鉄福知山線の通称尼崎港支線が、阪神線の高架下をくぐり抜けていた。その尼崎港支線にもかつて大物駅があった。1894(明27)年の摂津鉄道時代に開業したものの、6年ほどで営業を休止し、その後廃止となっている。摂津鉄道は後に阪鶴鉄道に名前を変え、国鉄に買収されるのは1907(明40)年のことなので、大物駅が国鉄駅としては存在したことがない。阪神電鉄の大物駅は1905(明38)年4月の出入橋-神戸開業時と同時に誕生しており、阪鶴鉄道の駅と同時に存在していたことにはなるが、阪鶴鉄道の大物駅はその当時には既に休止していたので、阪鶴鉄道との乗換も実現できなかった。…とはいっても、阪鶴鉄道の大物駅が阪神の駅のすぐ近くに存在していたのかはよく判らない。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 改札口には4通路分のラッチしかなく、実質的に阪神の他の[普通]しか停車しない駅と同規模である。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 本線側の駅名標。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 大物駅は複線の対向式ホームの駅がふたつ合わさったような3面4線で構成されている。地図上では分岐駅であるが、列車運転上では(阪神)本線と阪神なんば線を分岐・合流する機能はなく、その役目はひとつ西隣の尼崎駅が役目を負う。
 写真のホームは(阪神)本線側の様子を梅田側から元町方向に見ている。ホームは緩やかにカーブしているのが判る。左の下り線はホームの先で勾配を上がっていき、右の上り線はホームに向かって勾配を上がってくるようにばらばらになっている。近鉄乗り入れが始まる前は上下本線が並んだ状態で尼崎と線路が繋がっていたが、訪問時現在は上下本線の間に阪神なんば線の複線が割り込む線形に変わっている。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 車体を傾けて停車する上り[普通]。
 
 ◆写真の列車情報◆ 5707F 1145発 1066[普通]高速神戸→梅田
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 (阪神)本線下りホームから、ホームに接近する[直通特急]を撮る。カーブした感じといい、6輛編成が最後尾まで架線柱とかぶることなくきっちり収まっていて、このホーム端は写真を撮るには格好の場所のようだ。

 ◆写真の列車情報◆ 5014F 1146頃通過 9115~9115H[直通特急]梅田→姫路
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 阪神なんば線側の駅名標。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 こちらは阪神なんば線のホーム。(阪神)本線のホームと違ってまっすぐに伸びている。当駅の路線別配線だけ見てみると、東京のJR代々木駅と同じパターンの配線でだなぁ、とついつい思ってしまう。
 当駅の場合、日中の下り列車は、本線も阪神なんば線も毎時6本で、双方の列車ともに尼崎で優等列車との接続がある。しかし列車の行き先からする大物発の阪神なんば線列車は全て尼崎どまりだ。地元の方々は下り列車についてどういう選択をし、利用しているのだろうか。

 ◆写真の列車情報◆ 5824F 1134発 7052~1183[区間準急]大和西大寺→尼崎
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.01.19.】
 近鉄の乗り入れ車が発車していく。
 近鉄ー阪神相互直通運転について、完全一致ではないにしても大阪環状線を東西に貫くところや、尼崎で大阪のキタとミナミの線路が合流するところとか、郊外路線で通過運転をしたりと、JR東西線と性格がかぶるところがあるなー、とふと思ってしまった。近鉄ー阪神相互直通運転では最大10輛編成の運転があるとはいっても多くは6輛か8輛編成であるし、JR東西線は7輛編成だし、この辺も似ている。

 ◆写真の列車情報◆ 9328F 1143発 4190~1185[普通]東花園→尼崎
 
 

▲このページのTOPへ戻る