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阪神電気鉄道 本線・阪神なんば線
大物 【次の掲載駅】 出屋敷
尼 崎 Amagasaki
 ●2017年10月 訪問時
【購入日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 尼崎市は兵庫県にあるが、大阪市と隣接しているので大阪のベッドタウンとしての役割も大きい。そしてなぜか市外局番は大阪市内と同じ「06」が割り与えられている。尼崎は他に工業都市としての一面も併せ持っている。
 

【入手日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 6面構成のポケット時刻表。大抵のポケット時刻表は5面構成だが、武庫川と高速神戸と当駅だけは優等種別も停車する分岐駅ということがあって特別だ。
 それぞれの画像をクリックすると、拡大表示します。

 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 当駅は、京阪神地区に見られる、数km以内に同名でも直接の乗換が不可能な別の駅があるケースのひとつ。阪神駅とJR駅では2km以上の距離があるようである。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 駅北口の様子。
 阪神尼崎駅付近を地図で見ると面白いところがいくつか見られる。まず尼崎駅のある場所の住所表記は「東御園町」なのだが、この町には尼崎駅以外のものが存在しない。そして北口には尼崎中央公園という駅前広場にしては大きい部類の広場が広がるが、この広場と北口のバスターミナルと駅施設の一部だけで構成される「神田中通1丁目」という住所表記になっている。そして北側にある国道2号と阪神本線との間には、北側から「昭和通」「昭和南通」「神田北通」「神田中通」という町名がみられ、東の庄下川と西の蓬川の間にいずれも幅100mにも満たない幅に対して長さが約1.6kmもあるウナギの寝床のような地割りが見られる。「神田北通」「神田中通」については(東から)1丁目から9丁目、「昭和通」「昭和南通」は3丁目から9丁目に区切られている。「昭和通」には庄下川の対岸に1丁目と2丁目が存在するのだが、「昭和南通」には1丁目も2丁目も存在しない。ちなみに尼崎駅の西側には「神田南通」という住居表示も見られ、こちらは1丁目から6丁目が存在する。
 また「神田中通」の2丁目から6丁目までには直線で700m以上の長さがあるアーケード街が存在する(その他に枝分かれしたアーケード区間も存在する)。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 高架下の南北通り抜け通路に面した西口の様子。通り抜けができるように南北方向に自由通路が設けられているのだが、時折自転車が横切るのでちょっと危なっかしい(自転車は押して歩きましょう)。他の阪神電鉄の主要駅同様に駅案内所も設置されていることからも、駅としての格が高いことが判る。。
 改札口はここのほかにも北口改札がある。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 3方面の列車発車案内をするLED表示器。3方面とも列車本数が多いので、表示の切り替わりも頻繁だ。
 ホーム下には、(今風に言えば)駅ナカの店舗として神戸屋のパン屋とうどん・そば店が入居している。たとえ2店とはいえ、この規模の駅で(といっても大きい方ではあるが)改札内に鉄道会社との関係がない(薄い?)飲食店を置いている駅というのも、他であまり見ない気がする。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 ホームに面する6線のうち5線に列車が停車。
 ◆写真の列車情報◆ 8245F 834発 H9070~9070[直通特急]姫路→梅田 / 9205F 837発 886~3899[普通]尼崎→東花園 / 5825F 836着 776~883[普通]東生駒→尼崎 / 8211F 838発 805~H805[特急]梅田→須磨浦公園/ 8215F 832着 845[急行]梅田→尼崎
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.03.25.】
 これは他の記事でも知られていることが、当駅では上下線ともに島式ホーム2面を利用した緩急と支線乗り換えを合わせた3列車接続が行われている。まずその場合、両面乗降可能な中線に[普通]列車が到着し、その後本線の優等種別(写真左)と阪神なんば線(写真右)の列車が接続、そうすると違うホームに到着しながらも、中線の普通列車を介して平面移動で乗り換えが可能となるように工夫されている。ただこの乗り換えの場合難点がひとつある。それは普通列車が4輛の長さしかないことで、6輛編成の列車の場合に乗車位置によって左ホームの乗客のように少々歩かされることになる。
 日中の尼崎発着の基本パターンは、3列車接続が 尼崎[急行]+本線[普通]+阪神なんば線[快速急行]と、西宮[急行]+本線[普通]+阪神なんば線[準急]系統の2通り、2列車接続が [特急]系統+阪神なんば線[普通]、接続がない[特急]系統の4パターンがある。

 ◆写真の列車情報◆ 5701F 1525発 1561[普通]梅田→高速神戸
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 駅の、元町(西)側には本線に挟まる形で3本の引き込み線がある。写真では左に阪神なんば線折り返し列車が引き込み線へ入線中で、尼崎急行の折り返し列車、快速急行用の増結編成が出番を待っている。

 ◆写真の列車情報◆ (左) 9828F 817着 772~791[普通]東生駒→尼崎 (中) 8239F 830発 842[急行]尼崎→梅田 (右) 1502F(尼崎増結車) 817発 726~8831[快速急行]新開地→奈良 その後ろに1501F

 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.25.】
 当駅では阪神なんば線に直通する[快速急行]の一部列車について編成の分割・併合が行われる。阪神なんば線の快速急行停車駅は近鉄車10輛編成に対応したホーム有効長を有しているが、阪神本線内は基本的に近鉄車6輛編成にしか対応できていないための措置でもある。
 写真は3番線で行われている1000系どうしの連結(併合)作業の様子。増結編成(2輛編成1本または2本)は、阪神車、近鉄車にかかわらず必ず大阪難波側に連結されるように運用される。阪神車の場合、増結車は1000系しかないが、基本編成は1000系か9000系かは場合によって異なる。よって訪問現在では阪神車唯一の異車形併合編成が見られることになる。ただし、さすがに阪神車と近鉄車の併合運用は機器の問題があり、訪問時現在は存在しない。でも阪神車と近鉄車で別々に付属編成の分割・併合する運用や収容する引き込み線の占有時間などを勘案しなければならないので、ダイヤ作成で苦労されているのではないかと思われる。

 ◆写真の列車情報◆ 1502F+1206F 817発 726~8831[快速急行]新開地→奈良
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.03.25.】
 ホームの東端で、阪神なんば線の当駅始発と当駅止まりの列車がすれ違う。列車は両方とも近鉄車であるが、写真左のマルーン色を引き継ぐ5800系と、写真右の2000年以降から登場したシリーズ21グループである9820系とでは印象が全く異なる。車体の大きさはほとんど変わらないはずだが、9820系の方が大柄に見える。

 ◆写真の列車情報◆ (左) 5805F 1634発 1686~4677[普通]尼崎→大和西大寺 (右) 9828F 1635発 4594~1683[普通]東花園→尼崎
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.03.25./追記日:24.11.04】
 尼崎駅の東にある尼崎車庫からは駅のホームには直接侵入することはできず、線路は駅西方の引き上げ線に繋がっている。車庫の入庫、出区は、近鉄車を含めて頻繁に行われている。折り返し運転列車などの編成の出入りもあるので、それらを併せた様子をホームから見ているといくらでも時間がつぶせてしまう(笑)。
 運用上の編成の入れ替えについては、尼崎発着系統以外はその系統の始発駅・終着駅との間で回送運転されるケースが多いようだ。ただ下り[普通]列車の一部には当駅で編成の交換が行われることがある。その場合も列車は「梅田→高速神戸」で案内はされているが、列車番号は尼崎で切り離されて別番号が与えられている。
 ちなみに写真の5025Fは、5000系の中で最後まで生き残った編成となった。

 ◆写真の列車情報◆ (左) 1212F (右) 5025F
 
 

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