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信楽高原鐵道 信楽線
Shigaraki Kogen Railway Co., Ltd. / Shigaraki Line

駅リンク先
貴生川 小野谷(信) 紫香楽宮跡 雲井 勅旨 玉桂寺前 信楽

 ●2016年10月 訪問時
【撮影日:16.10.08./掲載日:16.10.16.】
 信楽高原鐵道の全車輛の扉脇に差し込まれているサボ。運転区間、乗降時の扉の利用、ワンマン表示と、マルチな表示だ。写真はSKR205のもの。
 
【撮影日:16.10.08./掲載日:16.10.16.】
 信楽高原鐵道信楽線は1987(昭62)年の夏にJR西日本から転換された第3セクター鉄道。同年の春はに国鉄からJRに転換されているので、信楽線のJRとしての在籍期間は3ヶ月ほどしかなかった。
 信楽線の営業距離は14.7km。現在は両端の駅を含めて6つの旅客駅があるが、そのうち5つは末端となる信楽側の5kmあまりの中に偏って存在している。貴生川-紫香楽宮跡 間の9.6kmは(野洲川の支流の)杣川の水系と(瀬田川の支流の)大戸川の水系の分水嶺となる山地があり、最大33‰の勾配を持つ線路が敷設されている。この区間を車窓から眺めると、会社の名前にも入っている通り、高原鉄道の雰囲気を堪能することができる。
 写真は勅旨駅を出発した下り533D信楽ゆき。写真の車輛はSKR205だが、列車は前(信楽側)にはSKR312が連結された2輛編成であった。

【入手日:16.10.08./掲載日:16.11.30.】
 信楽駅で配布されていたポケット時刻表。画像上段が上り列車、下段が下り列車となっている。自社の全線全駅だけでなく貴生川駅で接続するJR草津線と近江鉄道の時刻が入っており、便利である。 ただひとつ気になるのは、京都までの時刻が掲載されていることはいいことなのだが、当の県庁所在地である大津についての時刻の案内が無い。まー、京都から数分数字を加減すればいいだけの話なのだが、同じ滋賀県なのに大津がちょっとかわいそうな気がした。
 それぞれの画像はクリックすると拡大表示します。
 
【入手日:16.10.08./掲載日:16.11.30.】
 信楽駅に置かれていたスタンプその1。たぬきのキャラクターと、擬人化された気動車がデザインされている。
 やや子供っぽいデザインかなと思う一方で、このスタンプの雰囲気のように、スタンプを押された方が楽しい思い出を作ってくれたらいいなぁ、なんて思ってしまった。
【入手日:16.10.08./掲載日:16.11.30.】
 信楽駅に置かれていたスタンプその2。
その1で使われている同じキャラのたぬきが使われているが、列車は2輛編成の側面となっている。
 その1のスタンプもそうだが、結構使われているようで、文字の下側が不明瞭となっている。でもそれだけスタンプを押している方がおられるという証拠なので、結構なことである。
【入手日:16.10.08./掲載日:16.11.30.】
 信楽駅に置かれていたスタンプその3。
 どこぞで見たことがあるタイプのスタンプである。鉄道会社名が違うだけで、基本デザインは一緒である。(三岐鉄道北勢線阿下喜駅のページを参照)
 
 ■2015.10.03. ありがとうSKR300形 SKR301号車引退記念硬券セット 
【購入日:16.10.08./掲載日:16.10.16.】
 2015(平27)年にSKR300形が運用離脱するときに記念に発売された、入場券と乗車券の硬券セット。
 信楽高原鐵道に所属したSKR300形はSKR301のみの1形式1車輛である。SKR300形は、当時SKR200形3輛だけでは運用上に問題がある状況を改善するために、1995(平7)年に増備された。導入に際しては、正面衝突事故の教訓を基に、安全対策を盛り込んだ車輛となった。記念切符が発売された日をもって車輛の老朽化ということで運用離脱となったSKR301だが、その後紀州鉄道に譲渡されて、2016(平28)年にKR301として復活している。またSKR301の廃車日の翌日からは、新車のSKR400形のSKR401が信楽線の運用に就いた。
 SKR301の信楽高原鐵道での運用期間は20年ということになるが、1992(平4)年に導入されたSKR205は、掲載日現在26年が過ぎているのに残された理由はどうしてなのかなぁと不思議に感じる。信楽高原鐵道的な安全面ということからすると、SKR205はSKR301より劣ると思うのだが…。
 記念硬券セットは、縦:290mm×横:195mmの台紙が二つ折りになって使用されている。ここでは画像の方は3枚に分けて掲載している。画像左上が表紙部分、左下が裏表紙部分、右が台紙を開いた状態の中の部分になる。それぞれの画像はクリックすると拡大表示します。

 中に200円の信楽駅の硬券入場券(縦:30mm×横:88mm)が1枚と、信楽駅から200円・290円・460円の硬券乗車券(縦:30mm×横:58mm)が各1枚封入されている。販売額は各硬券の合計金額の1,150円。切符の日付は「27.10.-3.」で打刻されているが、切符の額面が改訂されるまでは切符の有効期間として通用する旨の「ご利用上の注意」が封入されている。私が購入した日の時点では運賃の改定が行われていないので、有効期間内ということになる。
 
【入手日:16.10.08./掲載日:16.10.16.】
 この記念硬券セットを購入したときに、切符のセットを画像の封筒に入れて手渡された。ただこの封筒はこの乗車券用というわけではなく、汎用のものかもしれない。
 封筒の下部に会社の名前が入れられているが、一番下に路線図が入れられている。見ると駅間は等間隔ではなく、貴生川-紫香楽宮跡 間は他の駅間に比べて長くなっているところが面白い(実際に路線長の半分以上を占める)。ただ仮にだが、この間に現在休止となっている小野谷信号場を当てはめると綺麗に等間隔になるくらいの長さになっている。
 現在の信楽線は全区間が甲賀市内を走っている。甲賀市はとても横長な滋賀県南部の市となっており、西は京都の宇治地域、東は近鉄湯の山線が走る三重県の菰野町に接している。時間を遡って第3セクター転換時は、貴生川と(その後設置される)小野谷信号場は水口町、他の5駅は信楽町の自治体に属していた(甲賀市合併は2004(平16)年)。さらに遡ると、信楽町という自治体は1930(昭5)年発足で、それ以前の自治体は封筒の住所にも見える長野町を名乗っていた。「しがらき」という名前は信楽焼や紫香楽宮跡(註※ここだけは「しがらきのみやあと」と読み、「しがらきぐうし」ではない)に見られるように古くから使われている名前だが、自治体名として使われたのはそれほど歴史的に長くなく、意外だった。
 ちなみに信楽駅の開業は、すでに信楽町となっていた1933(昭8)年のことである。
 
 

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