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信楽高原鐵道 信楽線
小野谷(信) 【次の掲載駅】 雲井
紫香楽宮跡 Shigaraki-Gūshi
 ●2016年10月 訪問時
【入手日:16.10.08./掲載日:16.10.22.】
 SKR312からドローした整理券。整理券の駅名表示は後ろ2文字のみである。ぱっと見で「信楽」と「紫香楽」を混乱、混同することを避けるための措置だろうか。
 
 
【撮影日:16.10.08./掲載日:16.10.22.】
 紫香楽宮跡の駅名については不思議なところがある。
 まず同じ「しがらき」という言葉で「信楽」と「紫香楽」が二通りあるのは、前者が現在、後者が昔の表記という違いだけであると考えられる。そういったケースは各地に散見されるので珍しくはない。
 この駅名の由来になっているのは、近隣にある国指定の史跡の名前から来ている。史跡の名前は同じ漢字を使って「しがらきのみやあと」と読む。しかしながら駅名は「しがらきぐうし」と称し、近くのバス停は「宮跡」と書いて「ぐうし」と称しているようだ。実際と通称が異なるケースというのもたまに見られるケースではある。しかしながら"跡"という漢字には"し"と読む要素はなく、音訓は"セキ"・"あと"である。もし"ぐうし"と読ませたいのなら、充てるべき漢字は"宮址"または"宮趾"のはずである。このような漢字と読みの不一致が発生したのは比較的最近(早くても明治期、おそらく昭和期)と考えられる。
 でも漢字の読み方などは定着してしまったもの勝ちの側面もある(ただ最近のきらきらネームには閉口するものがあるが…)。そうでなければ私のように地名の謎解きをする変わり者の楽しみが無くなってしまう(笑)。
 
 
【撮影日:16.10.08./掲載日:16.10.22.】
 当駅のホームは勾配の途中の緩くカーブした場所に設置されている。駅でしばし過ごした時に思わなかったが、この写真だけ見ていると高原の駅のような雰囲気である。駅には駅舎が無い。
 撮影したポイントは、ホームの貴生川側にある第4種踏切からである。この踏切が通る道は「東海自然歩道」に設定されている。いつも思うことだが、この道が、東は東京・八王子、西は大阪・箕面に通じているとは俄に想像できない。でも世の中にはこれを踏破した人っているんだろうなぁ、全鉄道路線を乗車する鉄ちゃんのように(笑)。
  
【撮影日:16.10.08./掲載日:16.10.22.】
 ホームに入線してくるSKR312+SKE205の535D信楽ゆき。ホームでは2匹の信楽焼のたぬきがお出迎えする。
 
 
 

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