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東日本旅客鉄道 東海道本線・東北本線・総武本線・京葉線
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東 京 Tōkyō
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【購入日:08.09.23./掲載日:18.06.12.】
 人生で唯一の東京発着の客車寝台特急に乗車したときの特急券・寝台券。きっぷは「はやぶさ」だが、当時は「富士」との併結運転だった。
 当時の時刻表の新山口-東京間でいうと、最終の東京ゆき「のぞみ52号」が新山口19:00発で、新山口初発となる「のぞみ4号」が東京11:33着なので、対九州では「のぞみ」に勝てなかったものの、本州内であれば寝台列車でも有効利用できるダイヤであった。
 当時の「富士」編成と「はやぶさ」編成は共通運用で、A個室寝台:1輛、B個室寝台:1輛、B開放寝台:4輛の熊本区所属の14系6輛編成が2本併結していた。当時は食堂車が無いのはもちろんのこと、車内販売も行われていなかった。ただ朝食については救済(!?)があり、この時には浜松(6:31発)か静岡(7:28発)のどちらかで駅弁の積み込みがあり、「富士」「はやぶさ」併結箇所のどちらかのデッキで販売が行われていた。私はこの積み込みの存在を知らなかったので、用意周到に乗車前に朝食用のパン類を買いこんでいた。
 私が乗車したときにはまだ廃止の案内が公式に出てはいなかったが、約半年後の2009(平21)年3月のダイヤ改正で「富士」「はやぶさ」は廃止され、東京発着のブルートレインは姿を消した。
 その後「はやぶさ」については、2011(平23)年3月のダイヤ改正で東北新幹線の愛称として早々に復活した。ただ「富士」についてはそのままの名前では復活していないものの、掲載日現在では富士山周辺の鉄道会社で富士山関連の命名列車が乱発気味である。
 
【撮影日:08.10.12./掲載日:18.06.12.】
 10番線に到着した「富士」「はやぶさ」。電気機関車には2つの愛称が入ったヘッドマークを掲げている。
 EF66 0番台は、1966(昭41)年製作の試作車1輛(EF66 901)を含めると、1974(昭49)年までに合計56輛が製作された。量産車が登場した翌年の1969(昭44)年にブルーリボン賞を受賞している。元々は貨物の高速化を目的として出力を高めた貨物専用機であったが、1985(昭60)年に東京発着のブルートレイン牽引機に抜擢、ブルートレインの高速化にも寄与した。このタイミングの抜擢については、前年に実施された貨物列車の大幅削減も大きく影響しているのだろう。そのときは貨物機にブルートレインを?? と思ったものだが、今こうして写真で見ていると、ヘッドマークを掲げた姿もすっかり板に付いていたようにみえる。
 掲載日現在でも、数輛がJR貨物が在籍している。
  
【撮影日:08.10.12./掲載日:18.06.12.】
 運転台の窓下に寝台特急のマークの札が入る。掲載日現在では見ることができなくなってしまったもののひとつである。
  
【撮影日:08.10.12./掲載日:18.06.12.】
 
【撮影日:08.10.12./掲載日:18.06.12.】
 機関車が切り離されて移動した後に撮影。 「はやぶさ」編成の東京側緩急車は14系14形(スハネフ14)を使用。私にとっては、20系客車の現物をちゃんと見たことがないというのもあるが、このスタイルがいわゆるブルートレインの顔というイメージが強い。
 東北新幹線ホームの増設工事以降、東京駅に複数のブルートレインが発着していた頃は、到着した列車の牽引機は切り離されて上野側に一旦引き上げた後、客車が先に品川に回送された後に品川側に移動し、次に到着するブルートレインの品川への回送の牽引機に使用されるという運用がされていた。現在では上野東京ラインの運用が開始されていたので、もし今でもブルートレインが残っていたら品川発着に変更されたか、東京発着で残されたとしても品川への回送ではなく、尾久へ回送されていた可能性が高そうだ。ただ尾久への回送の場合に神田付近の34‰急勾配を越えられるかが気になったが、調べたところ、重量級の貨物列車でなければ通過は可能だそうだ(但し掲載日現在まで、上野東京ラインの上野-東京 間に機関車牽引による営業列車が設定されたことがない)。
 
【撮影日:08.10.12./掲載日:18.06.12.】
 「富士」編成の大分側の緩急車は14系15形(スハネフ15)だった。当時の「富士」「はやぶさ」に使用される緩急車は、スハネフ14とスハネフ15が混在していた。また同じスハネフ15でも、新製時のままの銀帯のものと、白帯に変更されたものが存在した(写真は白帯車)。上項写真の14系14形の折妻の顔に比べて、こちらの平妻の顔は鼻ぺちゃといった感じがする。まあ鼻ペちゃではあるが、これはこれで愛嬌がある顔かと。
  
 

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