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東日本旅客鉄道 水郡線・(国鉄)白棚線
中豊 【次の掲載駅】 磐城浅川  
磐城棚倉 Iwaki-Tanakura
 
【購入日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 駅名標の向こう側には「SUIGUN STAR LINE」仕様の327Dが停車する。327Dは水戸駅を7:28に出発しているが、この列車が(常陸大子で乗り換えになる場合を含めて)水戸→郡山を通して乗ることができる下りの一番列車になる。
 
 ◆写真の列車情報◆ 水スイ E131-10(ほか1輛) 946発 327D[普通]水戸→郡山
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 ホームには都市圏や幹線などで見られる横長タイプの電照式の駅名標も設置されている。ちょっと意外。
 
 
【撮影日:14.10.11./掲載日:18.08.04.】
 自治体名などは「たなぐら」と濁って読むが、駅名は「いわきたなくら」と全て清音で読む。こういう国鉄駅ケースはまま見られる…と書きたいところだが、もともと当駅は白河と結んでいた白棚鉄道の終端駅として先に開業しているので、国鉄による仮名振りではないようだ。
 駅舎は横長な、昭和中期に建てられた国鉄の小規模な拠点駅に見られる平屋スタイルである。
 現在は島式ホーム1面2線だけとなっている。昭和50年代までは駅舎とホームの間に貨物側線が存在するという変わったスタイルであったが、この貨物側線はかつて駅舎に面していた白棚線の路盤などをを利用したものであった。
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 駅舎内の様子。当駅は有人駅で、券売機もみどりの窓口も設置されている。また改札口にラッチが残されているのも有人駅である証だ。待合室も広く取られており、綺麗に保たれていて雑然とした感じはない。
 列車の運転では、当駅止まりの上り最終列車が翌朝の上り1番列車になるという、列車滞泊する運用が設定されている。
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 JRバスの乗り換えの標示がある看板。
 かつては鉄道線の養生線として各地を走っていた国鉄バスも徐々に数を減らし、JRに変わっても減少に歯止めがかかる状況ではない。掲載日現在でもこうして残る白棚線の存在は希有である。よく標示を見ると、東方向にある”鮫川”の文字が削られているのが判る。JRバス撤退後は福島交通が後を引き継いだが、現在は鮫川村のコミュニティバスが町村境を越えてやってくるらしい。
 
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 改札から入ったところに、フェンスにくくりつけられた駅名標と名所案内が設置されている。その一方で、フェンスの向こう側には、駅名を標示できるような場所に乗客への注意書きが掲げられている。
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 水郡線のホームから駅舎を見る。ホームと駅舎の間には駅の規模の割には長い跨線橋が架けられている。また駅舎側には使われていないホームが残っている。
 これを歴史的順番に考えると、この状況が整理できるように思う。まず白棚線のホームが駅舎に接してあり、その外側に貨物用の側線が置かれた。その後水郡線が開通したときにホームが貨物側線の外側に設置されたのだろう。そして早くに白棚線の鉄道線が消え、昭和の後期に貨物が消えた。その結果、駅舎と水郡線のホームの間に広い空間が残され、写真のような姿になった。貨物が無くなった時点でホームを駅舎側に寄せることは検討もされていないのだろう。
 
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 駅に到着する上り列車。水郡線は駅の北側(安積永盛側)で大きくカーブしており、下り列車であれば北西から北東へほぼ90度方向を変える。これは先に開業させた白棚線が当駅から北西方向にほぼまっすぐ延びる線形だったことが影響しているのだろう。

 ◆写真の列車情報◆ 水スイ E131-8(ほか1輛) 1032発 324D[普通]郡山→水戸
 
【撮影日:14.06.21./掲載日:18.09.22.】
 駅舎前に停車しているジェイアールバス関東・白棚線のバス。
 かつて磐城棚倉には白河を結ぶ白棚線の他、磐城石川を経由して常磐線植田駅を結ぶ磐城南線や赤坂中野(鮫川村)方面への鮫川線が設定されていた。国鉄の養生線であった磐城南線は1980(昭55)年頃には福島交通(と常磐交通)に移管されたが、その後も系統分離を繰り返し、掲載日現在では磐城棚倉-磐城石川 間が廃止され、古殿町といわき市の境界付近の路線が無く、バスを乗り継いで常磐線への駅へ行くことはできなくなってしまった。
 
 

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