川奥信号所は、土佐くろしお鉄道中村線からJR予土線が実質的に分岐する地点に設けられた信号所。
このあたりは四万十川の中流域で山深い場所にあるが、海岸線からは10kmほどしか離れていない。海岸線を辿る中村線はこの間の高低差を克服するためにループ線を建設したという経緯がある。中村線は当信号所で分岐し、ループ線に入っていく。多くの書籍などで「ループ線の途中から分岐する」と紹介されることが多いが、厳密にはちょっと違う気がしなくもない。
写真は信号所東側(中村・江川崎 側)にある渡り線を車内から撮影したところ。
乗車した316Dは[特急]あしずり1号との列車交換のために、当信号所でしばしの停車。車内の先頭側から2000系気動車を狙ってみた。列車の交換は右側通行で行われているのは、[特急]を直線側を通すための措置であろう。このことは、いかにもJR四国らしいところである。