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富山地方鉄道 立山線・上滝線
稲荷町寺田 【次の掲載駅】 立山
岩峅寺 Iwakuraji
 ●2018年10月 訪問時
【購入日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 駅ではA型のキリトリ式のきっぷが手売りされていた。有効な区間が上り側の駅名しか入っていない。というのも、下り側の次の駅である横江までの運賃が310円(当時)ということもある。
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 歴史的な部分だけ書けば、当駅は1921(大10)年の3月に立山鉄道が五百石駅から延伸して「立山駅」という終端駅を開業させ、同じ年の8月に富山県営鉄道が上滝駅から延伸して「岩峅寺駅」を一時的に終端駅として開業、その2ヶ月後に横江(初代、後の上横江、現・廃駅)まで延伸する。立山鉄道が1931(昭6)年4月富山電気鉄道に合併された後、1936(昭11)年8月に762mmから1067mmに改軌されて終着駅を県営鉄道の岩峅寺駅に乗り入れを果たす。1943(昭18)年1月に両者とも合併し、富山地方鉄道となる。
 というところだが、これで今ひとつ判らないのは立山鉄道の立山駅って、岩峅寺駅と同じ所にあったのか、無かったのかというところ。大方の話では同じ場所にあったという話になっているが、では改軌後の乗り入れというのは何を意味しているのかということになる。当初はただ単に同じ場所に2つの駅(駅舎?)があって改軌後に駅を共同使用にしたということなのか、それとも実は立山駅と岩峅寺駅が物理的にちょっと離れた場所にあったということなのか(といってもせいぜい数百メートルくらい?)、といういう点である。このあたり、どうなんでしょうねぇ…。
 駅舎は2階建ての寺社風である。1階は駅務関係で使用しているの判るが、2階は何に使用されいるのであろうか? 駅舎は立派な造りであるが、それに反して駅の周囲はやや寂しい雰囲気が漂う。
 ちなみに当駅は「岩峅寺」の区域には無く、「宮地」という住所にある。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 1921(大10)年に建築されたという駅舎の内部は、駅舎建築当時のままの雰囲気が残されている。改札口に木製のラッチが残されているが、一箇所だけICリーダーが設置されている。
 富山地鉄の駅舎内は掲示物が少なくさっぱりしているイメージがあるが、当駅は色々と貼られていて賑やかだ。右側の壁には、当駅が2007(平19)年に映画「劔岳 点の記」(新田次郎 原作、2009(平21)年公開)で国鉄富山駅として撮影に使われており、その時の撮影風景の写真が掲示されている。
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 駅の南にある踏切から駅構内を除く。手前から右奥へ直線に伸びる踏切が立山線の線路で、分岐している線路が上滝線の線路となる。上滝線の線路はそのちょっと先にもポイントがあり、左へ曲がっている線路が4番線に繋がっている。現在立山から上滝線へ直通する旅客列車の設定は無いが、このルートの線路には列車が通過して錆が落とされている様子が見られるので、定期的に列車を通して維持されているようである。そして奥のポイントの直線側の先に除雪用の工事車両が停車しているのが見える。この線路はかつて3番線に繋がっていたが、現在は実質、駅の通路の部分だけ線路が断ち切られた状態になっている。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 こちらは1番線に立つ立山線側の駅名標。新しく塗り直されたばかりのようだ。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 改札口から入場し、構内踏切の手前から左心を撮影。向かいの1番線ホームの屋根は、列車停車部分に掛けられた部分は短いが、構内踏切まで繋がっている。右肩上がりの屋根形状もユニークだ。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 立山線の構内を、立山側にある構内踏切から見る。左が電鉄富山方面の1番線、右が駅舎側となる立山方面の2番線になる。立山線の岩峅寺折り返し列車は、右の2番線に到着後、一度立山側に引き上げた後に1番線に転線する。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 1番線に上り電車を待たせて、駅舎側の2番線をゆっくりを通過していく[特急 アルペン4号]。岩峅寺駅と五百石駅は、電鉄富山を発着する[特急 たてやま]は停車するが、[特急 アルペン]は通過となっている。対・電鉄富山からと対・他の本線[特急]停車駅から岩峅寺・五百石駅への利用は、前者に比べたら後者はそれほど多くはなさそうなので、この停車駅の差は利用実態に即したものなのだろう。
 [特急 アルペン]は上市と寺田で2度方向転換するが、そういえば西武時代の西武新宿-西武秩父を結んだ[特急 おくちちぶ]も所沢と飯能で2度方向転換している。因果は巡っているなぁ。

 ◆写真の列車情報◆ DSC05193
 [左]14760形 #6 モハ14772(+モハ14771) 1017着/1021発 318[普通]立山→電鉄富山
 [左]16010形 #2 モハ16013(+クハ112+モハ16014) 1019頃通過 AP4[特急 アルペン4号]宇奈月温泉→立山
 (※ 「#6」は「第6編成」の意味。富山地方鉄道のページは他も同様に表記)
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 こちらは3・4番線にホームに立つ上滝線側の駅名標。訪問時を含め、長らく横江方面に行く定期列車は設定されていないのだが、下り側の隣駅に「よこえ」の表記が入っている。1番線の駅名標は新しく塗り直されていたのに、こちらは錆び錆びだ。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 立山線のはワンペアの対向式ホームであるが、上滝線は島式ホームとなっている。当駅は分岐駅であるが、寺田駅のような股裂き三角ホームはない。これは両線が異なる鉄道であった歴史的な理由があるからであろうか。

 ◆写真の列車情報◆ 14760形 #7 モハ14773(+モハ14774) 1046発 618[普通]岩峅寺→(南富山経由)電鉄富山
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 3・4番線ホームの待合室の内部の様子。申し訳ないが率直に書くと、待合室というよりは、倉庫というか、体育用具倉庫というか、そこに窓がついたというイメージ。ベンチがあるので間違いなく待合室なのだが殺風景だ。どうしてそう見えるのか最初は判らなかったのだが、よく考えてみるとこの部屋の中には時刻表を含め、掲示物といったものが全く無いということに気がついた。それはそれでちょっと珍しい。
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.03.26.】
 3番線に停車中の列車をホームと駅舎を繋ぐ通路から見る。現在は行き止まりとなっている3番線だが、かつてはこの線路も立山側に繋がっており、県営鉄道開業以来、電鉄富山-立山 間列車が南富山経由をメインとしていた頃は3・4番線を使っての列車交換も行われていたそうだ。

 ◆写真の列車情報◆ 14760形 #7 モハ14774(+モハ14773) 1046発 618[普通]岩峅寺→(南富山経由)電鉄富山
 
 

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