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富山地方鉄道
Toyama Chihou Tetsudou Inc.

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【鉄道線】 本線 立山線 不二越線 上滝線
【市内軌道線】 本線 富山港線 富山駅南北接続線

 
【入手日:18.10.06./掲載日:20.01.17.】
 電鉄富山駅で入手した富山地鉄の鉄道線の時刻表(2018(平30).3.18.改正)。40ページ綴りで(表紙などを含む)、1ページの大きさは縦:148mm×横:107mm。平日と土休日のダイヤももちろん掲載されている。時刻表は路線ごとに列車の時刻を追いかけられる一般的なタイプである。
 特徴としては順を追って列車の接続が判るように表記されているところであるが、目的地から遡って使用するところは配慮されていない。これを具体的に例を書くと、本線の宇奈月温泉方面から立山線の立山方面に時刻を調べる場合、本線上りの寺田駅には立山線下りへの接続列車の時刻が明示されている一方で、立山線下りの寺田駅には本線上りから接続する列車が表示されていないといった具合だ。これを不便とみるか、片側だけでも表示されている点を評価するか、という事を考えてみるが、一般的に使うという意味では評価できる配慮ではないだろうか。まあ時刻表を見慣れている者にとっては順追いでも遡りでも調べるのは苦にはならない(笑)。
 富山地鉄では有料の特急列車を運転しているが、個人的には立場が微妙といわざるを得ない。基本的には[特急]に使用されている列車は一般車であることが多いことからなのか、特急料金は速達料金として取り扱われている。電鉄富山-新魚津 間でみると運賃は780円/特急料金は110円で、普通列車の所要時間が1時間弱に対し特急は40分程度で一見優位性があるように見える。しかしこれを並行線となるあいの風とやま鉄道(あい鉄)の富山-魚津 間で見てみると、運賃は560円で所要時間も20数分しかかからないうえ、列車の運転頻度も富山地鉄とそう変わらないレベルである。これだけ見ると、富山地鉄が運賃が高いところに特急料金を取ることには一般利用の目から見ると理解が得にくいように思う。鉄道会社から見ると、少しでも収入を得るために料金を存続したいと考えることも理解できないでもない。ただ[特急]はあい鉄並行区間だけ走っているわけではいので、特急料金を払う価値を宣伝できるような有効な利用方法があるはずである。たとえば[特急]を観光に特化するとか、[特急]の運用をアルプスエキスプレスとダブルデッカーエキスプレスに絞るとか、というのが考えられるが、[特急]をどうやって付加価値を付けて使っていくかということを考える時期に来ているのかもしれない。
 ※運賃・料金は訪問当時の値段ではなく、2019(令1)年10月の消費税増税後の値段。
【入手日:18.10.06./掲載日:20.01.17.】
 富山地鉄で運転される特別車輛と沿線案内のパンフレット。印刷物はA3を2つ折りにしたものである。上段左が表紙面、上段右が裏表紙面、下段が内側面になる。それぞれの画像は、クリックすると拡大表示します。
 表紙・裏表紙は、鉄道線はアルプスエキスプレスとダブルデッカーエキスプレス、軌道線は軌道線の中で車齢の高い7000形を紹介したものとなっている。いずれも編成も団体利用の貸し切りが可能だそうで、路面電車の方はともかく、両エキスプレスもOKとはすごいなと思わせる一方、貸し切りがあるときは定期列車の方は一般車代用になるのか…とも思ってしまう。
 中身の方は富山地鉄の路線図と沿線観光案内と定番のものとなっており、フリーきっぷの案内もされている。観光地というとどうしても立山や宇奈月方面に目がいってしまうが、このパンフレットには、それ以外のスポットや名物駅舎、映画のロケが行われた駅などの情報も記載されている。変わったところでは、上市駅構内のパン屋さんのメロンパンというのが案内されている。
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.01.17.】
 写真は稲荷町テクニカルセンターの工場に入場していた10020形。車輛の裾が丸まっているのが特徴だ。
 1961(昭36)年に第1編成(モハ10021+サハ221+モハ10022)が登場し、1964(昭39)年に第2編成(モハ10023+サハ223+モハ10024)と第3編成(モハ10025+サハ224+モハ10026)が登場している。当初ヘッドライトは中央上部にもある3灯というスタイルだったそうだ。クリーム色の車体に窓周りにグレーと窓下にワインレッドの帯を引いた雷鳥をイメージしたという写真の塗色は、1964(昭39)年に14790形(当時は14770形)とともに採用されたものである。中間車のサハ220形は1969(昭44)年には編成から外され、運転台取り付け工事が行われてそれぞれ170形のクハ171・173・174となり、先頭電動車の2輛編成となった10020形編成の増結車となった(クハ173・174は1995(平7)年に173形へ形式分割)。10030形導入後の1993(平5)年以降に、第1・2編成は10030形と同様の黄色+青緑色の塗色に変更された。
 訪問当時は第3編成(モハ10025+モハ10026)のみが営業に就き、クハ174は休車、他は廃車という状況になっていたが、残っていた編成も2019(令1)年秋に営業運転を終了した。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:稲荷町)
 10020形 モハ10025 稲荷町テクニカルセンター内の工場に留置中
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.01.17.】
 写真は170形クハ172。相方に14720形モハ14722を連結している第2編成である。
 14720形は1962(昭37)年に3輛1編成(モハ14721+サハ222+モハ14722)だけが製造された。上項の10020形の改良試作車とも取れるような編成で、相違点はモハ1輛だけでも単独走行が可能な点と、出力が高いモーターを使用している点である。1969年にはお召し列車として使用された記録が残っている。その後の編成短縮の際、サハ222に運転台が取り付けられてクハ172となりモハ14722[上市・立山側]とペアを組み(第2編成)、モハ14721[電鉄富山・宇奈月温泉側]は10020形に組み込まれていたサハ221の改造車のクハ171とペアを組んだ(第1編成)。後に第2編成はモハ14722が電鉄富山・宇奈月温泉側になるよう方向転換が行われている。1986(昭61)年から翌年にかけて冷房化、ヘッドライトの3灯→2灯化、10020形のようにあった裾絞りを無くすなどの改造が行われた。第1編成は1993(平5)年以降に10030形と同様な黄色+青緑色の塗色に変更され運用されていたが、2012(平24)年冬の立山駅構内でのモハ14721の床下機器からの出火、焼損が原因で廃車となっている。第2編成は写真の雷鳥カラーのまま営業を続け、2019(令1)年の年末に営業運転を終了した。
 個人的には、写真の雷鳥カラー塗装は他社には見られない特徴ある色の組み合わせで、落ち着いた雰囲気でセンスも良く、永く富山地鉄に残って欲しいものだと思う。 

 ◆写真の列車情報◆(撮影:東新庄)
 14720形+172形 #2 クハ172(+モハ14722) 1622発 144[普通]宇奈月温泉→電鉄富山
 (※ 「#2」は「第2編成」の意味。富山地方鉄道のページは他も同様に表記)
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.01.17.】
 写真は14760形。1979(昭54)年から3年間の間に[電鉄富山・宇奈月温泉側]モハ奇数車+モハ偶数車の2輛編成を7編成、増結用として同じ車体を持つクハ175:1輛(形式としては170形→175形)の計15輛が製造された。新製時より冷房装置を搭載した初の形式であると同時に、訪問時現在では富山地鉄の鉄道線最後の新製形式となっている。1980(昭55)年には鉄道友の会よりローレル賞を受賞している。
 同形が増備されている頃には1955(昭30)年製造の14770形が存在したために、14760形の第5編成はモハ14769+モハ14760という変則的に車輛番号が付与された。これは後に14770形を17790形に形式変更することで変速付番を解消し、最終的にモハ14761~14774と順番に並ぶこととなった。1993(平5)年以降に14760形の全車輛を黄色+青緑色の塗色に変更する予定があったそうだが、実際には第4・5編成について実施されたのみで中断されている。新製時からの大きな改造はワンマン化工事程度のもので、訪問時で新製から40年が経過しているが、当時の状態を保ち続けている。クハ175については輸送量の減少で出番を少なくしていたが、近年は10020形編成に増結されることが多かったという。ただその10020形が2019(令1)年に引退となったので、現在は同じスタイルの14760形との増結に戻されているという。
 個人的には小学校時代のお気に入りの一形式であったが、実車と対面したのは2018年のこの旅行の時が初めてであった。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:電鉄富山)
 14760形 #2 モハ14763(+モハ14764) 728着 115[普通]電鉄富山→宇奈月温泉
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.01.17.】
 写真は16010形。元西武鉄道5000系で、1969(昭44)年から9年間の間に6輛編成6本が製造された。西武鉄道内での営業を終了したのは1995(平7)年。営業を終了した編成のうち、5501Fと5507Fの両先頭車(クハ5500形奇数車Tc1:クハ5501・5507、偶数車Tc2:クハ5502・5508)と6輛化増結車側の中間電動車(モハ5050形奇数車M2:モハ5052・5058)の計6輛の車体と機器の一部がが富山地鉄に譲渡された。稲荷町工場(掲載日現在は稲荷町テクニカルセンター)において、それらにJR485系、京急1000形(初代)、営団3000系、都営5000系の機器を組み合わせて、新たに旧西武5501Fから成る16010系の第1編成(モハ16011+モハ16012+クハ111)が1995年中に、旧5507Fから成る第2編成(モハ16013+モハ16014+クハ112)を1996(平8)年に落成した。しかしその後3輛編成では輸送過剰気味となり、2輛編成でも運用できるように、モハ16010形偶数車とクハ100形との間で機器の入れ替えを実施された(編成としてはMc+M+Tcを、Mc1+T+Mc2に変更)。その際車輛番号もそっくり入れ替えとなったが、中間付随車となった車輛は運転台が無いにもかかわらずクハのままとされた(サハではない)。
 その後クハ112に含む第2編成について2011(平23)年に内装を大幅に改装されて「アルプスエキスプレス」編成となっている。このときの車輛デザインには工業デザイナーのドーンデザイン研究所/水戸岡氏による手が入っているが、個人的には書き加えられた外装の文字類がうるさく見える。一方、第1編成のクハ111は2016(平28)年に廃車となっている。
 西武時代の車体の状態が色濃く残っており、西武沿線の住民であった私にとっては懐かしさを強く感じる車輛である。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:早月加積)
 16010形 #2 モハ16013(+クハ112+モハ16014) 1526頃通過 UN10[特急 うなづき10号]宇奈月温泉→電鉄富山
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.01.17.】
 写真は10030形。元京阪3000系で、1971(昭46)年から2年間で、3000形(Mc)18輛、3100形(M)18輛、3500形(Tc)18輛、3600形(T)4輛の58輛が製造された。富山地鉄には、Mc+Tcの2輛編成として8編成16輛が1990(平2)年から1993(平5)年に渡って譲渡された。譲渡に当たってはTc車はMc化することや、1435mm用から1067mm用の台車に履き替えるために、営団3000系で使用されていた主電動機や台車が取り付けられた。これらは後に乗り心地改善のためJR485系やJR419で使用されたものに装換されている。塗色は当初は京阪特急色のままであったが、1993年以降に写真の黄色+青緑色の塗装に変更されていった。地鉄での車番は、元3000形は奇数車[電鉄富山・宇奈月温泉側]、元3500形は偶数車[上市・立山側]となっている。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:電鉄富山)
 10030形 #1 モハ10032(+モハ10031) 726着 1008[普通]上市→電鉄富山
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.01.17.】
 写真は10030形の第2編成。この編成については他の10030形同様に上項の写真の塗装であったが、2012(平24)年に再度、京阪特急色に復し、車内にテレビを設置した。ただし京阪時代のように側面幕板部にテレビカーの表示はされなかった。翌年、下項写真のダブルデッカー車を京阪より購入し、ダブルデッカーエキスプレス用編成となり、先頭車貫通路部にある京阪特急の鳩マーク表示が復活している。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:越中三郷)
 10030形 #2 デハ10033(+サハ31+デハ10034) 1406発 8329[普通]電鉄富山→立山
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.01.17.】
 写真はダブルデッカーエキスプレス用の10030形の中間に組成されているサハ31。
 京阪時代は付随車だった3608を種車に平屋から(JR東日本の211系のサロに倣った)2階建ての車輛に改造したという異色の経歴を持つ(1995(平7)年 改造実施)。改造後の車番は3655とされたが、2008年の8000系30番台への改番で8831となった。2013(平25)年の富山地鉄入りに際して、JR419系で使用されていた台車への交換、方向幕の使用停止などの最小限のものとなり、側面の時代祭絵巻のデザインもそのままとされた。
 個人的には以前、会社の出張で京阪を利用したときに、枚方市駅に停車中の同車を反対方向の列車内からちらっとだけ見たことがある。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:稲荷町)
 10030形 #2 (デハ10033+)サハ31(+デハ10034) 列車番号不明[回送]電鉄富山→稲荷町, 1159頃 稲荷町入庫
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.01.17.】
 写真は17480形。見た目でも判るように転籍前は東急大井町線系統の列車で使用されていた編成。そのうち大井町側、中央林間側の先頭電動車各2輛を購入して竣工させ、2013(平25)年11月から営業運転を開始した(東急8692F:[大井町側]デハ8692+デハ8592→富山地鉄 第1編成:[電鉄富山側]モハ17481+モハ17482、東急8693F:デハ8693+デハ8593→富山地鉄 第2編成:モハ17483+モハ17484、いずれも東急1988(昭63)年新製)。この購入時に東急8593Fの中間車デハ8181が部品取り用に購入されている。富山地鉄入線に際しては、ワンマン化、中間扉2カ所の締め切り、パンタグラフの取り替え(シングルアーム→菱形)などの改造が行われているが、塗色の変更は行われなかった。
 この訪問後、田園都市線で東京メトロ・東武相互直通運転にも使用されていた8694F・8695Fの両先頭電動車([渋谷側]デハ8694+デハ8594、デハ8695+デハ8595、1988(昭63)年新製)も2019(平31)年2月の東急での運用離脱後に富山地鉄が購入したとのこと。2019(令1)年に運用離脱となった10020形・14720形の代替とするのであろう。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:電鉄富山)
 17480形 #1 モハ17481(+モハ17482) 1220発 621[普通]電鉄富山→(南富山経由)岩峅寺
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.04.19.】
 写真のデ7000形は、1957(昭32)年から8年間に渡って22輛が製造された。車輛の外観は都電8000形を模しているそうだ。デ7000形は大きく2つのグループに分かれ、7001~7011までの10輛(7004は忌み数として欠場)と7012~7023の12輛では、台車の仕様と定員が異なっていたそうだ。訪問時現在では、初期グループの10輛が冷房改造が難しいことや台車からの騒音などの問題があって1993(平5)年までに廃車となっており、後期グループも7014が2010(平22)年に廃車となっている。しかしながら現存する11輛も、T100形への置き換え対象となっており、早晩消えていくことになる。
 写真の車輛は7018で、7000形の中では唯一、2トーンの旧塗色(ベージュと青緑色)を纏っている。他の車輛は下項のデ8000形と同様の新塗色や広告ラッピング車となっている。デ7000形については、形式には「デ」がつくものの、車輛番号には「デ」がなぜか付かないことが正式とされているようだ。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:富山駅)デ7000形 7018 富山駅前ゆき
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.04.19.】
 写真のデ8000形は、デ7000形の初期車の置き換えを目的に1993(平5)年にデ8001~デ8005の5輛が製造された。デ7000形初期車の廃車が10輛だったのに対して、当車の新製が半数しか行われなかったのは、軌道線の縮小(軌道線の総延長だけでなく、本数の削減も含む)が影響しているのであろう。車体色は導入当初から写真のような白みの強いクリーム地に朱色っぽい赤帯と裾に青みの強い緑色を巻いた塗色で、逆に残されたデ7000形の塗色がこのパターンに塗り替えられていったようだ。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:富山駅)デ8000形 デ8004 南富山駅前ゆき
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.04.19.】
 写真はデ9000形。デ9000形は2009(平21)年12月の富山都心線の開業とともに運転を開始した。編成は3本あり、車体色は白・銀・黒と無彩色を基調としたものとなっている。同形の元・富山ライトレールのTLR06000形のカラフルさとは対照的だ。形式愛称は公募により「CENTRAM」の名前が付く。この車輛は管理を富山地鉄で行っているものの、資産的な関係は富山市が富山地鉄に貸し付けているということになっている。車輛形態は富山ライトレール→富山地鉄のTLR0600形や万葉線MLRV1000形と同一である(同型車は他に熊本市交、岡電にもある)。掲載日現在は環状線と富山港線をメインに使用されている。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:富山駅)デ9000形 9003 循環線-富山駅前ゆき
 
【撮影日:18.10.09./掲載日:20.04.19.】
 写真はT100形。車齢が高くなってきたデ7000形の置き換えを目的に、2010(平22)年より導入を開始した。形態としては2008(平20)年に豊橋鉄道に導入されたT1000形と同一とのこと。3車体2台車による連接車で、中間の車体には台車がない。この形式の愛称「サントラム」は導入時の公募による命名。訪問時で4本が導入されており、各編成ごとに側面の帯色が異なっている。富山港線直通運転開始後の掲載日現在は、TLR0600形と共に富山港線との直通運転にも充てられている。

 ◆写真の列車情報◆(撮影:富山駅)T100形 T102 大学前ゆき
 
 

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