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三岐鉄道 北勢線
東員 【次の掲載駅】 大泉北大社(庫)  
北大社 Kita-Ōyasiro SS
 ●2015年10月 訪問時
【撮影日:15.10.11./掲載日:16.01.09.】
 かつては車庫に直結し、北勢線最大の設備を誇った駅であったが、2005(平17)年に廃止されて、本線から車庫へ分岐するための信号場となった(列車交換はできない)。(写真では背を向けている)左側の信号機の左側にかつて駅舎があり、そこから構内踏切を介して2面3線のホームと繋がっていた。現在の駅舎跡地は更地のままだった。
 もともと駅があったということで、周囲には住宅もそれなりにある。旅客駅の機能は東員駅の新設と引き替えに失ってしまった。この地から東員駅までは歩いて十数分で到達できるとはいえ、今でも周囲が畑のままの東員駅のことを、北大社信号場の周囲の住民達はどう思っているのだろうか。ただこの街並みでは、現在の東員駅のようにバスで連絡する機能を持った“ハブ駅”として使用を考えた場合には土地を確保するのは難しそうで、大規模な区画整理が必要になりそうだ。もしかしたらそれが移転の理由になったのかもしれない。
 “北大社”という地名については、対になる“南大社”という地名が同じ東員町内に存在する。ちなみに“南大社”の地内には、三岐線の線路が北勢中央公園口駅の西藤原側でちょっとだけかすめている。
 
【撮影日:15.10.11./掲載日:16.01.09.】
 駅舎やホーム、運転司令所などが無くなってしまった北大社信号場だが、傍らにある北大社変電所はそのまま残されて稼働している。かつては西別所と麻生田にも変電所があったそうだが、北勢線高速化事業で2008(平20)年からは当変電所の出力をアップ、いまは北勢線唯一の変電所となっている。
 
【撮影日:15.10.11./掲載日:16.01.09.】
 信号所を通過する「WAON」ラッピング電車の上り西桑名ゆき。旅客駅時代はホームがあり、急曲線が介在したそうだが、今では写真手前側のカーブがあるだけで、本線はかなりまっすぐになっている。この施設改良は、北勢線のスピードアップの面で寄与しているだろう。

◆写真の列車情報◆ K71編成 クモハ171 (+サハ146+クモハ271) 1430頃通過 楚原→西桑名
 
【撮影日:15.10.11./掲載日:16.01.09.】
 右に見える電車は、信号所を通過した下りの阿下喜ゆき。その左は、線路の開通を待つ、車輛区から出庫し東員へ向かう回送電車。車庫には右の本線と左の側線のどちらからでも東員との間での出入庫は可能だが、この時の回送電車は直接本線上へと進出していった。

◆写真の列車情報◆ (左) K74編成 クハ143(+サハ137+サハ144+クモハ274) 出発時刻不明 [回送]北大社→東員
             (右) K75編成 クハ145(+サハ135+クモハ275) 1433頃通過 西桑名→阿下喜
 
 
 

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