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阪神電気鉄道 本線
西宮 【次の掲載駅】 打出
香櫨園 Kōroen
 ●2017年10月 訪問時
【購入日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 
 

【入手日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 当駅は通常時は[普通]しか停車しない駅だが、朝のラッシュ時だけは上りの[区間特急]も停車する。訪問時現在で同様な停車の扱いは打出・深江・青木でも行われている。

 それぞれの画像をクリックすると、拡大表示します。

 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 当駅の駅名を仮名書きにすると、「こうしえん」と一文字しか違わない。京阪に「香里園」駅があるが、こちらだと漢字でも仮名でもローマ字でも一字違いだ。
 当駅は1907(明40)年に開設されたが、その当時は"香枦園"と"櫨"の字は略字体を使用していた。しかし当時の駅舎には"枦"の字ではなく"櫨"の字を表示していた(下項にある写真を参照)。なぜ表記と正式で字の表記を合わせていなかったのかが不思議である。現在の"櫨"の正字に表記を変えたのは2001(平13)年3月のことである。
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 当駅は阪神駅に多く見られる”川跨ぎ駅”のひとつで、ホーム下に夙川が流れている。その夙川の部分には通称"お立ち台"と呼ばれるテラスがあり、写真の高架線の出っ張っている部分がそれに当たる。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 駅の北口の様子。この写真の180度反対向きには、夙川の河川敷に沿って伸びる夙川公園が目の前にあり、閑静な住宅という景色が駅前に広がっている。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 写真は旧駅舎に掲示されていた駅名の表示だそうだ。
 当駅の名前は近隣にあった遊園地の名前に由来する。「香櫨園遊園地」は1907(明40)年に開園したものの、わずか6年で閉園されてしまったそうだ。ちなみに”香櫨”とはこの遊園地を作った大阪商人二人の苗字の頭文字だそうだ。遊園地はなくなってしまったものの、駅名はそのまま現在も残されている。このあたりは関西も関東も同じようで、遊園地の名前は土地のネームバリューとして高く扱われるようだ。ただし残念ながら、香櫨園の名前は住所表記としては現在も使用されていない。…見慣れない字を使っているせいなのかなぁ。
 香櫨園遊園地は、訪問時の現在地でいうと阪急夙川駅から南西方向の阪急神戸線とJR東海道本線に挟まれた地域にあったそうだが、当時は阪急神戸線の前身の阪神急行電鉄は未開通で、東海道線のさくら夙川駅も当然実開設であったので、結果、当駅が遊園地への最寄り駅であった。
 ちなみに"櫨"は訓読みで"はぜ"と読む。ハゼノキはウルシ科の植物で、その実はかつては蠟の原料としても使われ、江戸時代には栽培されていた。他にはあく抜きをして非常用の食材としても扱われていたようだ。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 駅への入口は高架下にある。
 写真の改札口の左側にネスカフェの店が見える。この店はコーヒーの立ち飲みができるその名も「ネスカフェ スタンド」という店で、掲載日現在で阪神の他に「ネスカフェ スタンド」が展開している鉄道駅は阪急と東急だけのようである(註:東急の駅での「ネスカフェ スタンド」の営業開始は私がこの阪神訪問をした後のことになる)。面白いのはコーヒーを購入するための"定期券"や"回数券"というものがあり、"学割定期券"というのものあるようだ。ちなみに店を利用しているときは携帯の充電とかも無料でできる店もあるそうだ。この香櫨園店は9月に開店したばかりとのこと。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 当駅の高架化は下り線が1998(平10)年5月、上り線は2001(平13)年3月のこと。高架化が完成とともに駅名の使用漢字表記を変えている。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 駅を通過した下り[特急]。写真左に見える高架は阪神高速道路3号線で、(阪神)本線のほぼ全区間で併行している強力なライバルである。

 ◆写真の列車情報◆8245F 923頃通過 901~H901[特急]梅田→須磨浦公園
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.28.】
 駅に停車中の下り[普通]。

 ◆写真の列車情報◆5021F 924発 867[普通]梅田→高速神戸
 
 

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