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阪神電気鉄道 武庫川線
武庫川 【次の掲載駅】 洲先
東鳴尾 Higashi-Naruo
 ●2017年10月 訪問時
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.30.】
 当駅は阪神の駅ナンバリングで最大の数字「HS53」を持つ駅である。普通だと最大番号はいずれかの路線の終端駅がその役目を負うことが多いのだが、阪神の場合は路線の中間駅が最大番号になっており、変わっている。ちなみにナンバリングでは「HS40(西代と大阪難波の間)」と「HS50(出来島と武庫川団地前の間)」が隣接駅とはならないため欠番扱いになっており、よって阪神の駅数は51駅ということになる。
 東鳴尾と洲先の両駅間を使用するときは、両駅が無人駅ということもあるのでワンマン運転の運転士に申し出る必要という、阪神電鉄ではちょっと特殊な区間である。でも両駅間は400mしかないため、この区間だけを恒常的に利用している乗客はおそらく皆無と思われるが…どうだろう(笑)。私はこの400mだけ利用したが、1日乗車券での利用だったので、運転士に申告だけで済みました。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.30.】
 駅の入口は、第3セクター会社の無人駅のようだ。
 駅は島式ホームの列車交換設備がある場所なので、何らかの方法(とはいっても地下を掘るか、歩道橋を付けるか、踏切を渡すかの三択だが)で線路を越える必要があるわけだが、ここはバリアフリーの対策を簡素に取れる(?)踏切が設置されている。ただ踏切は上り列車の出発側に設置されているので、閉じた踏切をくぐり抜けて無理に乗車を試みる輩が出てこないかが気になるところだ(もちろんダメです)。
 ホームに上がる踏切と公道はダイレクトに繋がっている。自転車利用者もいるようだが、自転車は放置駐輪状態である。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.30.】
 ホームの全景。ホームの幅は狭く、ホームのベンチも背中合わせに設置できないので、下り線側を向いたベンチと上り線側を向いたベンチは柱を挟んで互い違いに配置されている。
 武庫川線は、日中の20分間隔運転時は1本の編成をピストン輸送すれば用が足りるが、朝夕の多客時は編成をもう1本投入し、当駅で列車交換が行うことで10分間隔の運転を実施している。
 交換設備は当駅が開業した1943(昭18)年11月当初からあったそうだ。おそらく当時は国鉄からの貨物列車が乗り入れていたり、今後臨海エリアで工場が沢山造られ、乗客が増加するであろうことを見越して設置されたのであろうと推測する。しかし間もなく戦争が終わり、1958(昭33)年には国鉄からの貨物乗り入れが廃止される。当時の臨海地区の開発も鈍かったことも一員と考えられるが、その後に当駅の交換設備は過重と判断されたのであろう、いつぞやの時期に交換設備が撤去され、現在の下り線側だけを使用した棒線駅となった。しかし洲先から武庫川団地前への延伸が実施された1984(昭59)年4月に、武庫川団地からの乗客の増加を見込んで交換設備を復活、現在の姿になった。
 
【撮影日:17.10.13./掲載日:18.01.30.】
 駅に到着する[普通]武庫川団地前ゆき。

 ◆写真の列車情報◆ 7966F 1039発 103[普通]武庫川→武庫川団地前
 
 

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