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阪神電気鉄道 本線
姫島 【次の掲載駅】 杭瀬
千 船 Chibune
 ●2017年10月 訪問時
【購入日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 
 

【入手日:17.10.14./掲載日:18.02.12.】
 多くのポケット時刻表には表紙に5700系の写真、最後のページに阪神電鉄の路線図というのが多い。
 ただいくつかの駅のポケット時刻表には、当駅のように広告が入るケースがある。でも広告の入りが駅時刻表が少ないというのも、鉄道会社としてはちょっと痛いかも…!?
 
 それぞれの画像をクリックすると、拡大表示します。

 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 当駅の名前は、多くの船(千船)が神崎川の大和田の浦に停泊する様子を歌った万葉集に由来するという。当駅は神崎川と左門殿川に挟まれた中州の中にある。その中州は現在の住居表示では西淀川区佃であり、漢字違いの千舟という住居表示は神崎川の対岸にある。
 この"佃"は、江戸時代に徳川家康によって現在の東京の中央区佃に移住した人たちが元いた場所でもある。1889(明22)年には佃村と他2村2新田と合併し西成郡千船村が成立、合併前の村名は地域名として残された。そして村の時代に佃駅と大和田駅の合併によって千船駅が開設される。千船町となった後の1925(大14)年に大阪市と合併し、自治体名としての千船は消滅した。
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 当駅は北に左門殿川、南に神崎川と中島川に囲まれた中州にできた佃地区の中にある。この中州の中央部のやや東寄りを横断するように阪神本線は通っている。同じ佃地区の西側を阪神なんば線も通っているが、そちらには駅が設けられていない。
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 当駅は平日朝のラッシュ時に上下で運転される[区間急行]が停車する以外は[普通]が停車するのみの駅である。とはいえ、改札口周りを見ると多くのラッチ数を擁していることが判る。梅田から駅数としては5つめで、営業距離も5.9km。大阪中心部への通勤も便利な立地でそれなりの利用が見込めるのであろうと想像する。
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 下り待避線に停車する5700系。5700系が待避などで長時間停車する時は、ドアボタンを利用して乗降することになる。意外なことに関西の大手私鉄で半自動ドアを採用したのは阪神5700系が最初であるとのこと。
 千船駅は2面4線で、上下線で待避が可能な構造となっているほか、元町側に背向の渡り線が有り、元町方面には上りホームを使った折り返し、梅田方面へは元町側下り本線上を利用しての折り返し運転が可能な構造となっている。

 ◆写真の列車情報◆ 5705F 1455発 1471[普通]梅田→高速神戸
 
【撮影日:17.10.12./掲載日:18.02.12.】
 下り待避線に停車する5500系のリノベーション車。上項の写真の5700系と比べても、青の色合いが赤みに偏っていることが判る。

 ◆写真の列車情報◆ 5503F 1505発 1473[普通]梅田→高速神戸
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.02.12.】
 駅を通過する[急行]尼崎ゆき。今回の乗り歩きをしていて、尼崎[急行]の利用者の少なさが気になった。
 日中の本線[急行]は10分おきに梅田ー西宮と梅田ー尼崎 間列車が交互に運転されている。西宮[急行]についてはそれなりに運転距離があるが、尼崎[急行]については運転距離も短く、途中停車駅も野田のひと駅である。この短い運転距離の理由は、尼崎で阪神難波線直通の[快速急行]に接続しているということがある。接続に配慮したという点では意味があるように見えるが、接続する[快速急行]の尼崎-西宮 間の停車駅を見てみると、訪問日現在で休日こそは[急行]と停車駅を揃えているが、平日の日中だけは武庫川に停車するが、朝夕の武庫川と終日の今津は通過で、この点において[急行]を代替しているとは言い難い。平日と休日で旅客に利用動向が異なる点があるのでそれが悪いということではないが、武庫川も今津も乗換駅であることを考えると配慮があっても良さそうだ。
 運転間隔という点で見ると、下り梅田発は[特急]の1分後を[普通]が発車し、その2~3分後に[急行]が発車、2駅先の野田で[急行]と[普通]が緩急接続をするというダイヤになっている。事実上[急行]が[特急]の後追いダイヤになっており、存在感が弱い気がする。一方上り尼崎発は[急行]と[特急]で5分の間隔があり一見旅客の分散が計れているように見えるのだが、西宮[急行]はともかく、尼崎始発の[急行]はがらがらである。また野田での緩急接続もない。
 いくら「待たずに乗れる」を標榜する阪神であっても、尼崎[急行]については遠くない将来に手が入りそうな予感がする。もしこれが関東の大手私鉄あれば、尼崎[急行]のような列車は運行取りやめるということも考えるかもしれない。個人的には尼崎[急行]の停車駅を2駅程度増やして新たな[準急]として設定してみるというのも手ではないかと考える。

 ◆写真の列車情報◆ 9505F 1407頃通過 1351[急行]梅田→尼崎
 
 

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