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東急電鉄 池上線・(池上電気鉄道)新奥沢線
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雪が谷大塚 Yukigaya-Ōtsuka
 ◆2017年8月訪問時
【購入日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 1923(大12)年に開業し4年間だけ終端駅であった当駅。当初は雪ヶ谷駅を名乗っていたが、1933(昭8)年に400m蒲田よりにあった調布大塚駅と併合し、雪が谷駅も蒲田寄りに100m移転し、雪ヶ谷大塚駅になった。1966(昭41)年に現在の標記の雪が谷大塚駅になった。ちなみに住所表記の方は"雪谷"(南雪谷・東雪谷)となり、"が"の字が入らない。
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 当駅の駅舎は橋上駅。写真は南口の様子。出口は下り線側にある。
 改札口を出て南口の階段を降りてくると、路面は赤色の六角形のブロックで舗装された道路に出るが、そこには白いブロックで雪の結晶が描かれている。もちろん地名にちなんでのデザインであろう。
 この「雪が谷」(住所表記は「雪谷」)の"雪"に字についてはいろいろ謂われがあるようだが、はっきりした由来は判っていないようだ。個人的には何かの言葉が転訛したか、当て字として用いられたものと推測しているので、本来の雪の意味は含んでいないと考えている。でも、東京に"雪"の漢字を使う地名があるのは意外で面白い。
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 改札口周りの様子。
 他の自動改札を導入するに当たって改装された駅の多くでは、改札周りや券売機周りに何も使われていない余白が生まれ、がらんとした淋しい雰囲気の部分ができることが多い。個人的にはそういうのを見ると不安感みたいなものを感じてしまうことがある。しかし当駅にはそういう部分があってもうまく収まっていて、なんとなく安心感を醸し出している気がする。
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 こちらは西口(上り線側)の様子。下り線側の出入口になる南口とは対の関係になるのだが、ここが北口と名乗っていないのは、駅の構内図や地図を見ると納得できる。
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 西口にある「エレベータ」を使って上がってくると自動改札は僅かに入出場兼用の1通路しかない。それはいいのだが、ここには券売機が設置されていない。もしきっぷ等がない場合で西口から乗車したい場合は、「階段」を利用してメインの改札口に行くことになる。利用には注意が必要だが、バリアフリーの観点から何か裏技がありそうな気もする。
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 1000系の中では運転台デザインが左右対称となっている異端編成1013F。
 他の1000系同様に日比谷線乗り入れ用として造られたが、同じ18m車が使用されている目蒲線(当時)でも運用できるように、8輛固定編成ではなく4+4輛編成の1012F+1013Fとして1990(平2)年に落成した。4+4編成の両端の先頭車は通常デザインであったが、中間で向き合う先頭車は地下鉄線運転時の貫通路確保の必要性から写真のようなデザインとされた。2000(平12)年に日比谷線直数運転数の減便に伴って、目蒲線に転属。その際、編成は両先頭車のデザインがそろうように組み替えられた。また同年中の目蒲線の系統分離を前に3輛編成に短縮し、池上・東急多摩川線のワンマン仕様に改造されている。1013Fの相方であった1012Fも、現在は池上線・東急多摩川線で運用されている。
 以下余談ではあるが、同編成の誕生の前年に同仕様の1010F+1011F編成が誕生している。こちらの編成は、前段落の編成短縮時の説明で発生した余剰中間車と、中間に挟まれて使用していた中央貫通路を持つ先頭車と交換し8輛固定編成となり、日比谷線直通が終了するまで運用された。しかし直通運転終了後、中間車6輛は2009(平21)年までに廃車・解体され、先頭車4輛は伊賀鉄道へ譲渡されている。

 ◆写真の列車情報◆ 雪が谷1013F 1228発 026122[普通]蒲田→五反田
 
【撮影日:17.08.17./掲載日:17.10.03.】
 まもなく駅に入線してくる下り列車。
 併合前の雪ヶ谷駅は現在よりも五反田側に100m寄っていたというので、ちょうど写真の電車が通過しているあたりに駅があったということになる。また1933(昭8)年の調布大塚駅との併合時の前後には当駅から分岐していた新奥沢線も現役であった。しかしそれらしき痕跡の雰囲気はどこにも感じられなかった。時間が経過しているので無理もない。

 ◆写真の列車情報◆ 雪が谷7101F 1230発 003121[普通]五反田→蒲田
 
   
 

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