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山形鉄道 フラワー長井線
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白 兎 Shirousagi
 ◆2010年9月訪問時
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.09.01.】
 白兎駅は無人駅。第3セクター転換から1年後の1989(平1)年の年末に開業した。ホームは1面1線で、ホーム上に待合室はあるが、駅舎はない。
 駅の周辺には駅の存在を示す標示類は見かけなかった。その代わりというわけではないだろうが、線路とは逆の道路に面した側にも通常と同じ駅名標標示がされているのがユニークだ。
 
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.09.01.】
 駅周辺には建物はあまりなく、田畑の真ん中にぽつんと駅がある感じだ。とはいっても無人地帯というわけではなく、駅からちょっと離れた場所に人家は目につく。
 この「白兎」という地名はちょっと変わっている。例えば"長井市 白兎 白兎中"という住所があるのだが、正しく読むと"ながいし しろうさぎ しろさぎなか"となり、同じ「白兎」でも読み方が異なっている。また白兎(しろうさぎ)の町域内には白兎(しろさぎ)神社というのがあったりする。
 これは(1)"しろうさぎ"の読む方が短縮する方向で"しろさぎ"に転訛したか、(2)オリジナルの地名は"しろさぎ"で、漢字を充てるときに"兎"の字を使用したために、後の時代なって次第に"うさぎ"に変化したか、どちらかであろうと個人的に想像する。
 同じ読みで漢字の新旧の字体がそろっていない地域というのは全国に散見できるが、こういう形で漢字の読みがそろっていないという地名は他であまり聞いたことがない。
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.09.01.】
 駅舎の中には、駅名にちなんでウサギの木像が置かれている。なかなか愛らしい木像である。ただ製作されてから時間が経っているせいか、後ろ足とおしりの部分が割れてしまっている。あとどういうわけか、お賽銭箱(?!?)代わりの貯金箱が取り付けられている。
 当駅は全国で唯一「兎」の漢字を使う駅である。それにちなんで当駅で兎を飼う計画もあったとか。しかし宮内駅のもっちぃ駅長の誕生とは無関係ではない。無人駅で飼育は無理ということが、この木像の設置になった、とかいうことはあるのだろうか。
 
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.09.01.】
 駅に接近する207D。手前の畑に咲く白い花はソバである。背景には飯豊の山々が延びる。何とものんびりとしたいい風景である。

 ◆写真の列車情報◆ YR-885 1142発 207D 赤湯→荒砥
 
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.09.01.】
 駅を出発する207D。手前の田圃は黄金色に色づき始めていた。
 ホームの上に立つ待合室の壁には、駅名になぞらえてウサギの耳に見立てた線が描かれている。…うさ耳駅?(笑)
 ちなみに訪問した年の翌年の2011(平23)年は卯年で、この写真はその年の年賀状に使用した。
 
 
   
 

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