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東日本旅客鉄道 水郡線
川辺沖 【次の掲載駅】 川東  
泉 郷 Izumigō
 
【撮影日:14.10.11./掲載日:18.08.15.】
 当駅は玉川村の中心駅となっている。玉川村は1955(昭30)年に村の合併によって誕生した自治体で、それ以前は泉村という自治体であった。ちなみに泉村は明治期の大合併で誕生した村で、それ以前の村名だと駅付近の土地は小高村と中村の境界付近であった(現在の駅舎は旧・小高村の位置に存在と推定)。
 駅が開設されたのは1934(昭9)年12月で、駅名は当時の泉村に由来し、ただ同じ県内の常磐線に既に泉駅があったことから、磐越東線の小川郷駅のように地名に"郷"の字を足して区別されたものと考えられる。(福島電気鉄道飯坂西線(現在の福島交通飯坂線)の泉駅の開設は1940(昭15)年3月)
 ところが、である。当地付近を流れる阿武隈川の支流に「泉郷川」という名の川があり、駅名がこちらを由来とした可能性も考えられる。すると逆に明治の大合併時に命名した村名もこの川に由来したのかもしれない。これが正しかったとした場合に、なぜ村名が泉郷村ではなく泉村になったかという謎は残る。これとは別に、可能性として河川名が明治以降のどこかの時点で泉郷川に改称になったことも排除はできない。
 未解明の部分はあるが、とりあえず駅名のローマ字表記はハイフン無しで記してくことにする。
 
【撮影日:14.10.11./掲載日:18.08.15.】
 1934(昭9)年12月の水郡線全通時に、開通区間の駅として開業した。駅舎に貼られている建物財産票には開通したときと同じ昭和9年の標示がされていた。平成の中期頃までは駅舎の壁は(訪問時の)川東駅に似たピンク色の駅舎であったようだが、訪問時は写真のように蔵造りのような外観に変化していた。
 当駅は福島空港に最も近い駅であるが、空港最寄駅としての機能はない。掲載日現在、当駅の列車発着本数は多いとは言い難いが、福島空港の定期便の発着本数はそれ以下である。
 
【撮影日:14.10.11./掲載日:18.08.15.】
 駅舎内の様子。窓口の姿はとどめているが、無人化されているので開けられることは無い。
 右のホームとの出入口の上部に、列車の走行位置が表示されるパネルが設置されている。走行位置とはいっても、表示される区間は当駅を含めた前後各3駅分のみである。比較的利用が多い(!?)駅には、LEDの案内表示器では無く、このパネルタイプのものが設置されている。
 
【撮影日:14.10.11./掲載日:18.08.15.】
 ホームの安積永盛側から水戸方向を見た様子。
 当駅は元交換駅で、使われなくなったホームが今も残されている。向かい側のホームの中央付近に構内通路に降りる階段が設けられているのが判る。その通路階段脇に、写真左側に見えるものと同じ観光案内板が立てられている。
 
 

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