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高松琴平電気鉄道 志度線
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琴電屋島 Kotoden-Yashima
 ●2002年10月 訪問時
  【購入日:02.10.08./掲載日:20.07.18.】
 当駅の券売機のきっぷも無地である。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.18.】
 駅名標に化掛けた当駅の駅名の漢字は、斜めになる字画を極端に減らして縦横を多用していたり、あめかんむりの字画を省略していたりと、ある意味鉄道文字っぽくて懐かしさを感じる書体だ。でも、ことでんのローマ字表記はハイフンで文節を区切らないタイプなので、読むと"ことでにゃしま"になっている。…ある意味、かわいいかも(笑)。
 私はこの当時はまだ駅訪問よりも路線の乗り潰しを重視していた時代だったので、当駅を下車したのも屋島ケーブルに乗車するためであった。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.18.】
 1929(昭4)年、駅名が現在の名前に改称された頃に建てられたという、洋館風の名駅舎である。
 なぜか理由はわからないが、訪問した当初からこの駅舎を見てると、幼い頃読んだ「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン(1942年)/石井桃子 訳)という絵本を思い出してしまう。実際に絵本で描かれている家は、壁は赤く、屋根は台形で三角の額の切れ目は無く、煙突が付いていて、窓の大きさも全然異なるのだが、サイズ感や左右対称であるところ、屋根と壁の比率や屋根の感じなどはどことなく「ちいさいおうち」という感じがしてしまうのである。当駅舎と「ちいさいおうち」で共通していえるのは、可愛らしい佇まいであるというところだ。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.18.】
 ちょうど車窓に駅名
 当駅は2面3線の構内を持っているが、3番線に当たる一番外側は架線も張られていなかったので、営業には供していないようだった。ただ線路は残っており、保線車輛が留置されていた。

 ◆写真の列車情報◆《左》 600形 625(+626) 1225発?[普通]琴電志度→瓦町 (列車番号不明)
              《右》 30形 28(+27) 1225発?[普通]瓦町→琴電志度 (列車番号不明)
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.18.】
 琴電入りに際しては、名古屋市交時代は1M方式であった電車をMc(奇)+Tc(偶)のユニット式への変更の他、第三軌条集電から架線集電への変更、冷房化などさまざまな改造が行われた。志度線には600形:2輛編成5本と700形:2輛編成1本が導入され、車輛番号は両形式とも20番台から振られた(621~630、721・722)。2006年度と翌年度には長尾線に18m車の運転が開始されたことから、長尾線から600形は2輛編成1本(長尾線601・602→631・632)と増結用改造車4輛(長尾線607~610→編成を崩してTc車はMc車化:801~804)、700形2輛編成1本(長尾線701・702→723・724)が転属してきた。
 写真の白と緑の車体色に窓間周りを黒く塗った塗色は通称「そごう色」と呼ばれていた。私の訪問当時は、琴電が会社更生法適用を受けた後、裁判所に提出したの再生計画が承認されたばかりだった。その中の施策のひとつであることでんへのラインカラーも導入後、間もなかったこともあり、600・700形はまだそごう色のままであった。車体色がラインカラーに塗り替え始められるのはこの後のことになる。

 ◆写真の列車情報◆ 600形 625(+626) 1225発?[普通]琴電志度→瓦町 (列車番号不明)
 

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