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富山地方鉄道 本線(鉄道線)
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宇奈月温泉 Unazuki-Onsen
 ●2018年10月 訪問時
【購入日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 
【購入日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 富山地鉄本線巡りの初日に使用した1日フリーきっぷ。今回の旅行の乗車開始地点となった新黒部駅でも購入できるのだが、どうせなら端の駅で、ということで当駅で購入した。日付のスタンプの字体が、平成の初期頃までゴム印式の定期券などで使われていた比較的見かけていたタイプで、懐かしいと思ってしまった。
 今回の富山地鉄本線の駅巡りは4日間掛けて実施し、いずれの日もこの1日フリーきっぷを使用したが、4日間とも意図的に購入駅を別々にした(初日は当駅、2日目は電鉄黒部駅、3日目は上市駅、4日目は電鉄富山駅)。

【18.10.06(土)の旅程】 新黒部1207[127]1235宇奈月温泉1316[140]1329下立口1339[133]1347音沢1414[142]1421下立1428[237]1433内山1505[142]1513浦山1544[141]1550愛本1610[150]1623舌山1639[143]1640若栗1651[152]1814電鉄富山 ※種別表記無しは[普通]
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 宇奈月という地名は、一説には地名は尾根が終わるところを意味する「尾根尽き」が転訛したものだという。
 当駅は1923(大12)年11月に当地の地名から「桃原駅」として開業したが、半年後の3月には「宇奈月駅」に改名している。この半年に何があったのか判らないが、地元の名前より改称後の名前の方が観光地として名前が売りやすかったということなのだろうか。現在の"温泉"つきの駅名に改名されるのは1971(昭46)年8月のことだが、その1ヶ月前に黒部峡谷鉄道が関西電力より分社化し発足していることと何か関係しているのであろうか…?
 ちなみに訪問日の北陸地方は台風が通過した翌日で、10月なのにフェーン現象により気温が30度近くまで上がった暑い日だった。そのせいなのかは判らないが、宇奈月温泉の街中では当たらず歩くのが困難なほど大量のカメムシ発生していた。いったいどういうこと??? 虫を潰したら大変なことになるのは判っていたので、この後は当たっても気にしないことにして街中を歩くことになった。
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 1982(昭57)年完成という駅舎は橋上タイプとなっており、外観は山小屋風となっており、屋根上には風見鶏も立つ。山小屋風というのは、富山地鉄の鉄道線のもう一つの終点・立山駅も同じで、立山駅の駅舎も同じタイミングで完成しているので、両駅は双子駅のようになっている。そういう意味では両駅は同じ感じの建物とはせず、例えば当駅の場合は温泉宿風にしたら、違いと面白さが出てくるのではないかなと思ってしまう。
 列車から降り、写真の階段を降りてくると正面には温泉噴水がある。こちらは1973(昭48)年の完成で、現駅舎よりも歴史が長い。
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 改札口の様子。合理化された駅が多い地鉄の駅の中で、窓口があり改札ラッチがあり列車発車案内があったりと、有人駅のひと通りの体裁を整えている。
 観光地にある終端駅ということで、ラッチが開くのは列車の到着時と発車時とされている。改札が常時開いていないのは管理上の運用であることは理解しつつも、駅歩きをする者にとっては駅構内の写真を撮る時間が制限されてしまうので、いろいろなものを撮ろうとすると一発で画を決めないとならないので結構忙しい。下手すると後になって、あれ? 撮ってない!? なんてことも起こりやすいので、駅訪問時のルーチン確認(笑)が必要だ。
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 地鉄駅の終端側には「宇奈月温泉 駅の足湯 くろなぎ」という施設があり、こういうところはいかにもも温泉地といったところ。2016(平28)年の完成ということで、まだ施設としては新しい。足湯場はもともと線路のあった敷地内に建てられたものと思われるが、ホームからは行き来することができず、改札外からとなっている。まあ改札外であれば多くの人に利用してもらえるということなのでしょう。
 この施設は水戸岡鋭治氏/ドーンデザイン研究所によるものということで、言われてみれば屋根から下がる暖簾のデザインはいかにもそれらしい。同所についてはここ数年、全国で採用しているデザインが差別化に乏しく、批判する向きが徐々に強くなってきているので、今のデザイン以外のパターンをいい加減創ったほうがいいのではないかと思う。いくら地元らしさや地元の素材を使用していても、デザインに負けてしまっては差が判りづらい。ブランド価値というのを重視しているのかもしれないが、正直、私は同所のここまでのやり方には嫌気を感じている。
 
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 駅を出発し、北側にある踏切を通過する[特急 うなづき6号]。踏切脇に停車していたトラックの荷台には御輿が載せられていたが、祭りでもあったのか、それともこれから行われるのでのだろうか。でも駅前に御輿があるシチュエーションは2012(平24)年の秋に訪問した上信電鉄の下仁田駅のことを思い出す。偶然にも宇奈月温泉駅も下仁田駅も終端駅である。

 ◆写真の列車情報◆ DSC03986
 10030形 #1 モハ10031(+モハ10032) 1258発 UN6[特急 うなづき6号]宇奈月温泉→電鉄富山
 (※ 「#1」は「第1編成」の意味。富山地方鉄道のページは他も同様に表記)
【撮影日:18.10.06./掲載日:20.05.24.】
 富山地鉄の列車の中にはヘッドマークを付けて走行するものが何本か見られる。[特急]を除いてしまうと、その多くは市町村の"ゆるキャラ"を描いたものとなっており、掲げる編成も固定されていない。写真は上市町の「つるぎくん」(モチーフは劔岳)のヘッドマークだが、他にも滑川町の「キラリン」(ホタルイカ)、魚津市の「ミラたん」(蜃気楼)、立山町の「らいじぃ・らいらい」(雷鳥)などが、訪問中に見られた。現在はこうやって地元自治体と連携していくことも地方の鉄道には大切な要素となっている。

 ◆写真の列車情報◆ 10030形 #6 モハ10041(+モハ10042) 1316発 140[普通]宇奈月温泉→電鉄富山
 

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