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富山地方鉄道 本線(鉄道線)
上市 【次の掲載駅】 中加積
新宮川 Shin-Miyakawa
 ●2018年10月 訪問時
【入手日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 現在の富山地方鉄道を形成する鉄道線の中で、現在も現役として残る最も古い区間は新宮川-西滑川 間である。この区間は元々、立山〈たちやま〉軽便鉄道(1917(大6)年から立山〈たてやま〉鉄道)が1913(大2)年6月に滑川-五百石 間を開業させたうちの一部である。新宮川から南側の旧線は、新宮川駅の南側で現在線より東に少しだけ曲がったあと、ほぼ直線で上市の中心市街へ向かった。その旧線は現在ほぼ道路に転用されている。
 当駅は1913(大2)年6月の開業時は、現在でも当地の地名である「江上」を名乗っていたが、開業当時の自治体は"宮川村"であった。1921年2月に立山鉄道の多くの駅で駅名改称が行われ、当駅も自治体名である「宮川」に改称される。ところがわずか3年後の1924(大13)年5月に現在の駅名に改称される。ただこの頭に"新"をつける改称がなぜ行われたかはよく判らない。ひとつ考えられるのは、国鉄→JR伊勢線の宮川駅との重複を避けるためというのがありそうだが、そうだとすると国鉄駅は1893(明23)年12月に開業しているので、江上→宮川改称時に同駅名があることに気がつかなかったと、いうことになってしまうのだが、この考え方は信憑性がいくらなんでも薄すぎるか。
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 駅の外側となる道路側からホームを見る。1面1線の駅だが、駅名標は両面に表記されており、道路側からも駅名を確認できる。ただ道路側から見るとこの駅名標以外に駅名を明示しているものが見当たらない。どうやらこの駅名標が看板代わりになっているようだ。これは山形鉄道の白兎駅で見たシチュエーションと同じで、道路に背を向けた高床式のホームの待合室があるのも同じである。出入口は写真左に見える階段と、その先にスロープがある。
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 駅の宇奈月温泉側にある踏切からホームの全景を撮る。見ての通りの棒線駅である。この感じではかつて交換設備があったということはないだろう。この写真だと周囲は田畑という感じに見えてしまうが、周辺には旧来と新興の住宅地が混在し、意外に神社、寺院も多かったりする。
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 駅を出発した上り[普通]電車。この写真を見ると線路はこの先上市に向かってやや左にゆるく曲がっているのが判る。ただ立山鉄道の旧線はこの写真の上市側の踏切よりも手前から左に曲がっていたらしい。

 ◆写真の列車情報◆ 14760形 #4 モハ14767(+モハ14768) 1607発 142[普通]宇奈月温泉→電鉄富山
 
【撮影日:18.10.07./掲載日:20.02.02.】
 滑川市のキャラクター「キラリン」のヘッドマークを掲げた下り電車が到着。

 ◆写真の列車情報◆ 14760形 #2 モハ14763(+モハ14764) 1631発 145[普通]電鉄富山→宇奈月温泉
 
 

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