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富山地方鉄道 本線(鉄道線)
新相ノ木 【次の掲載駅】 新宮川
上 市 Kamiichi
 ●2018年10月 訪問時
【購入日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 券売機出購入した初乗り区間のきっぷ。当駅は列車がスイッチバック運転するが、当然きっぷはスイッチバックした表示とはならない(笑)。
【購入日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 この日は午前中にちょっと寄り道をしてからの、富山地鉄本線巡り。昼前にあい鉄経由で滑川に入り、フリーパスは上市で購入した。

【18.10.08.(月振)の旅程】 滑川1121[132]1136上市1200[131]1207中加積1250[133]1254西滑川1319[138]1341越中舟橋1354[139]1358越中泉1424[1039]1426相ノ木1444[141]1445新相ノ木1458[1040]1511越中三郷1529[143]1534寺田1612[334]1622東新庄1640[1045]1642越中荏原1700[146]1709電鉄富山 ※種別表記無しは[普通]
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 通常なら左右に寄せる隣駅の駅名だが、当駅は片側に隣駅がないのをいいことに境界線を極端に寄せて空欄を小さくして隅に追いやり、ふたつの隣駅の駅名が中央を乗っ取ってしまっている。これはこれで地味に変わった表示になっている(ただし屋根下に吊された電照の駅名標は、隣駅の境界線は中央になっている)。
 当駅からの有名観光地といえば、駅名標の下の沿線案内で一番最初にも書かれ、早月川源流がある、上市町内にある「剱岳」である。まあ剱岳への最寄り駅となるわけだが、アクセスするための交通機関がタクシーしかない。まあ他にも立山アルペンルートの室堂から剱岳にアクセスする方法もあるようですが。
 そして多くの富山地鉄の駅名標で見られる「雪ちゃんの 日本海みそ」の広告だが、この商品などを製造している日本海味噌醤油(株)の本社や工場がここ、上市にある。
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 この写真の仕上がりをみるとまるで空を合成したように見えるのだが、もちろん合成では無い(笑)。
 上市駅は何度か変遷している。立山軽便鉄道が1913(大2)年7月開通させた初代の駅は現在駅の北へ4~500m程離れた位置にあったそうだ。
 2代目は現在地に1931(昭6)年8月に富山電気鉄道が開業させた。その3ヶ月後に上市-新宮川、西滑川ー滑川 間の線路の付け替えと新宮川-西滑川 間の1067mm軌道へ改軌と行われて、上市駅付近は現在のような路線形状になった。762mmゲージで残された立山鉄道の線路(上市-立山(現・岩峅寺))については、2代目の上市駅乗り入れさせたのか、1年後に廃止されることを見越して単純に線路を断ち切って末端に仮のホームを造っていたのかは判らないが、この時に上市-五百石 間の列車は3分の1の4往復に削減されたということなので、後者の可能性が高い。さらにその翌日には1067mmゲージの線路が当駅から東に600m延伸されて、延伸先が(3代目の)上市駅を名乗り、当駅は上市口駅に改称された。…だったら3ヶ月前にこの場所を最初から上市口駅でとして業させれば色々と手間が省けたのにと思ってしまう(でも最初から上市口駅として開設されたという話がないでもない)。驚くのは、書類上だけかもしれないが、1日だけ762mmゲージの2代目上市駅があったということになるかもしれない。その762mmの路線も翌年12月に上市ー(立山鉄道の五百石駅の南にあった)五百石貨物 間が廃止される(五百石以南は後に改軌・昇圧し、五百石線(現・立山線)への編入が行われる)。
 1943(昭18)年11月に上市駅までの600mの区間を廃止し、当地が再び上市駅(4代目)を名乗ることになる。廃止は戦中という時代背景もあるのかもしれないが、電鉄富山方面と西三日市(現・電鉄黒部)方面を直通する全列車が上市口-上市間を重複運行を取りやめることで所要時間を短縮を図るという目的があった。ちなみにこの区間の廃止とともに黒部線の三日市(現・黒部:地鉄駅は廃止)-宇奈月(現・宇奈月温泉)間の1500V昇圧が実施され、電鉄富山から宇奈月までの直通運転が開始されている。
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 1972(昭47)年に建てられたという駅舎は、一部3階の鉄筋2階建てのビル。一階部分に駅が入居する。訪問時現在は他にJAアルプス農業共同組合と、パン屋と定食屋などが数軒入居するだけで、ビル内は寂しさが漂う。かつては同じビル内でスーパーやボウリング場なども営業していたという。現在は自動車と郊外店が幅を利かせているが、かつてはこの規模の駅でも生活の中心として充分機能することができていた。将来は街機能のコンパクト化を考えなければならない時期が来るはずで、その際には駅を中心とした街造りよいうのが復権してくれればと思わずにいられない。
 さて駅の部分だが、窓口の向かいには沢山ベンチが並べられているが、空間が広くて人も多くいるわけではないので、日中でも寒々しい光景になってしまっている。改札口天井には森の中から空を見上げたようなデザインを施した天井照明が造られており、明るさを演出している。改札口の通路は3通路あり、破格の多さといっていいだろう。
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 上市には工務関係の基地があるのだろうか、写真のような複数の除雪関係の工事車両や国鉄・JRでいうところの「チ」形式の貨車があったり、枕木や踏切といった予備品などが置かれていた。
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 列車が発着する3つのホームには、それぞれ電鉄富山側と宇奈月温泉側への出発信号が設置されている。右の1・3番線用の2本は右の電鉄富山側の出発信号が上の位置に、左の2番線用は左の宇奈月温泉側への出発信号が上の位置に着いており、それぞれのホームが主に使用される方向がここでも見て取れる。ただ訪問時現在は2番線から宇奈月温泉方面に出発する列車設定されていなかった。
 
【撮影日:18.10.08./掲載日:20.02.19.】
 下り本線となる2番ホームの電鉄富山・宇奈月温泉側から行き止まり方向を見る。写真左の1面2線のホームに電鉄富山ゆきが発着するのだが、地鉄のホーム付番の法則通り、上り本線となる列車が在線していない方が1番線で、電車が停車している折り返し列車用ホームが3番線になる。方向が同じ列車が1つのホームにまとめられているのは利用する側には判りやすいが、番号が跳んでしまっているのはやっぱりなんとなく混乱する。また原則から外れて、2番線を使用する上市折り返し列車(主に折り返しの時間が短い列車)や、1日1本だけの3番線発の宇奈月温泉行きというのもある。
 かつては奥の行き止まりの場所を突き抜けた、600m先の場所に上市駅(3代目)があった。

 ◆写真の列車情報◆ 10030形 #4 モハ10037(+モハ10038) 1139着 1029[普通]電鉄富山→上市<折返>1206発 1032[普通]上市→電鉄富山
 (※ 「#4」は「第4編成」の意味。富山地方鉄道のページは他も同様に表記)
 
 

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