HOME関西近江鉄道八日市線

近江鉄道 八日市線
河辺の森 【次の掲載駅】 近江八幡
太郎坊宮前 Tarobōgū-Mae
 ●2016年10月訪問
【入手日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 駅名標を支える枠が黄色く塗られていた。別掲の写真でも見られるが、駅の出入口や駐輪場の屋根など、黄色が使われている。黄色には何か太郎坊宮と関係があるのだろうかと調べてみたが、特に何も見つからなかった。
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 入口を外側から見る。当駅には駅舎が無く、コンクリートの波板の壁を切り取っただけの出入口があるのみである。出入口に両側は黄色く塗られているが、ひさしが架かっている部分の下だけしか塗られておらず、中途半端感が拭えない。右側に掲げられている駅名板は毛筆書きで書かれているが、太郎坊駅から現役名に改名されたのが1998(平10)年4月のことなので、古いものというわけでは無さそうである。
 2021(令3)年にこの壁は新しいものに建て替えられているが、材質はアルミになっただけで、波板の壁を切り取っただけのような出入口のコンセプト(?)は変わっていないようだ。
  
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 ホーム側から出入口を見ると、出入口の大きさに合わせた、あまりバランスが美しいとはいえない黒い鳥居が立てられていた…というよりは、取り付けられていた。鳥居の中央には天狗の面が掲額され、注連縄が飾られている。
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 近江八幡側にある踏切から構内を撮影。当駅はご覧の通りの直線の棒線駅である。ホームの待合室も、近江鉄道でよく見られるタイプである。
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 駅前には「みつくり山ウォーキングマップ」と題した地図が掲げられていた。この地図を見ると、太郎坊宮は参拝のためだけではなく、ハイキングコースともなっているようである。
 地図の題名には"みつくり山"という言葉になっているが、箕作山とは標高350mの太郎坊山(赤神山)の後ろにある標高374mの山の名前で、太郎坊宮とは反対側の標高325mまで下がったところに応仁の乱で築かれた箕作城があったそうだ。
 
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 駅前の通りから、太郎坊宮がある太郎坊山(赤神山)を見る。
 太郎坊宮は正式名称を阿賀(あが)神社といい、神が宿る霊山として敬われてきた赤神山に、天照大神の第一皇子神がお祀りされているとのこと。この神様の名前は「正哉吾勝勝速日天忍穂耳大神(まさかあかつ かちはやひあめの おしほみみの おおかみ)」といい、その名前から勝利と幸福を授けるという御利益があり、またその御利益には即効性があると言われているそうだ。そしてこの神社を守護していたのが「太郎坊」という名の天狗で、神社の創建にもかかわったという。天狗を崇めていたということもあってか、江戸末期くらいまでは山で修験者の修行も行われていたそうだ。鳥居の向こうに見える山肌には岩場が見えるが、修行の場としてはもってこいの条件であったのであろう。
 
【撮影日:16.10.07./掲載日:22.12.29.】
 入線してくるダイドードリンコのラッピング列車。ホームを見るとここには笠石が無い。ホーム自体はコンクリートの枠に土を流し込ん突き固め、その上からアスファルトで舗装して造られていることが解る。それにしても黄色の点字ブロックの位置が、随分とホームの内側に敷かれている気が。

 ◆写真の列車情報◆ 800系 モハ802(+モハ1802) 1044発[普通]八日市→近江八幡
 
 

▲このページのTOPへ戻る