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東武鉄道 亀戸線
東あずま 【次の掲載駅】 曳舟  
小村井 Omurai
 ●2019年6月訪問時
【購入日:19.06.22./掲載日:19.07.26.】
 
 
【撮影日:19.06.22./掲載日:19.07.26.】
 亀戸線は1904(明37)年4月に全通しているが、そのとき同時に現在の小村井駅の曳舟寄り0.1km(営業キロ)に天神駅が開業する。この天神駅は1年ほどで営業休止して後に廃止駅になっている。しかし天神駅は1925(大14)年にに復活開業する。ここまではいいのだが、1928(昭3)年現在の小村井駅が開業する。そして1956(昭31)年に天神駅が再度営業休止(翌年廃止)になるまでの28年間、100mを隔てて両駅が並立していたことになる。
 小村井駅ホームを基準に見ると、曳舟側に踏切があり、その向こうに天神駅があったということになっており、確かにそこに広がっているような場所があるようには見える。そこで国土地理院の空撮アーカイブで戦後すぐの同駅付近の写真を見てみると、小村井駅や休止となった十間橋通駅・虎橋通駅のホームは確認できるのだが、その広がっているような場所に天神駅のホームが確認できない気がする。ちなみに小村井駅と天神駅の間を横切る踏切の道路は、終戦直後までは"中居堀"という水路が並行する細い道だったので、堀の両岸に駅があった感じになるのだが、近くに橋もいくつかあったようなので、そんな接近した場所に両駅を設置しておいた理由がよく判らない。
 
【撮影日:19.06.22./掲載日:19.07.26.】
 駅舎は下りホームの亀戸側に建てられている。出入口側には壁の面が無く、幅も券売機3台分と改札2通路分と小さい。出入口は明治通りに面している。ちなみに明治通りを写真左方向に行くと亀戸駅の高架下を通過している。道のりを比較すると、亀戸駅へは亀戸線より明治通りを経由した方が短い。
 
【撮影日:19.06.22./掲載日:19.07.26.】
 駅は2面2線の停留所タイプ。反対側の下りホーム(写真右側)を見てみると、2輛編成の電車しか停車しないホームの短さがよく判る。これが東京23区にある駅だとは思えない光景である。
 国土地理院の空撮アーカイブを見ると、かつては亀戸寄り(写真奥方向)に構内踏切を持っていたようである。現在は地下通路となって安全性が向上している。また左の上りホームについて、ホームの白線が微妙に曲がっている箇所が見られるが、かつて(早くとも昭和50年代初め)はこの部分にまでしか屋根が掛けられていなかったようである。
 
【撮影日:19.06.22./掲載日:19.07.26.】
 駅を出発する下り列車。

 ◆写真の列車情報◆ 8000系 8570F[2輛編成:写真先頭はモハ8570] 938発 A12[普通]亀戸→曳舟
 

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