駅前にいわきFCのJリーグ昇格を祝う看板が掲出されたということで写真を撮りに行ったのだが（画像をクリックすると昇格お祝い看板の部分を拡大表示します）、質素な感じでのお祝いになっていた。掲載日現在ではアマチュアサッカーの最高峰であるJFL(日本フットボールリーグ)に所属しているいわきFCだが、11月3日にはJ3リーグ昇格に必要なJFLでの成績を確定し、25日にはJリーグへの入会が承認され、27日には1試合を残してリーグ優勝を確定させた。いわきFCは2022(令4)年から59番目(消滅した横浜フリューゲルスを含む)のJチームとなる。
当駅はいわきFCのホームスタジアムであるいわきグリーンフィールドと、いわきFCのクラブハウスと運営会社の本社の最寄り駅となっている。ただいわきグリーンフィールドはJリーグ基準を満たしていないスタジアムとなるため、来年からホームスタジアムはJヴィレッジへと移ってしまう(そのためにいわきFCはホームタウンとしていわき市だけでなく、双葉郡の各町村まで拡大してる)。しかし"鉄"的にいうと、Jヴィレッジ駅は現在でも停車列車の本数が少ないというのもあるが、試合観戦向きな最寄り駅とはなっておらず、時間によっては営業キロで3.5km離れた隣の広野駅まで歩いて広野折り返しの列車を利用する、なんてこともできなくはない状態であるが、そもそも広野折り返しの列車も多くはない。たとえJ3に上がったとしても、他のJ3チームを見ても臨時列車を出すということにはならないだろうから、試合観戦は専ら車でということになるのが、鉄としては少々悲しい。
いわきFCという名前だからというのもあるが、J1またはJ2のリーグ基準をクリアしたスタジアムというのが市内に欲しいところである(現状では福島県下にJ1またはJ2のリーグ基準を満たしたサッカースタジアムがない)。そこでいわき市には一肌脱いで欲しいところだが、震災原発関連や2019年の台風の災害からの復興、近年のコロナ禍の影響でいわき市には財政的な余裕がないので、なかなか厳しいとこである。かといって県に頼るとなると、福島県にはすでに福島ユナイテッドというJ3所属チームがあるので、そちらとのバランスを考えるとなかなか難しいところである。