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JR東日本 常磐線
富岡 【次の掲載駅】 大野→ 
夜ノ森 Yonomori
 ●2021.08.訪問時
【購入日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 常磐線再開通直前に訪れたときには、この東口の場所には左側に見える橋上駅舎の入口しかなかったところに、新たに建屋が造られていた。
 これは旧駅舎を模して建てられた待合室と、震災の資料などを保存する場所を備えた建物となっている。しかし旧駅舎を模したとはいっても、確かに左側の駅入口の屋根構造とかは似てはいるが、雰囲気全体としては色使いが濃いめで、窓の配置も異なり、別物のような印象を受ける。
 
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 西口には駅への出入口があるのみ。入口の上部の楕円の中には、上に小さく富岡町章、左に桜の花、右にツツジの花、下に富岡町のゆるキャラ「とみっぴー」のイラストが描かれている。
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 線路上を渡る通路にホームに下る階段をくっつけたようなこの建物を橋上駅舎と呼んでいいのか微妙だが、一応この場所が橋上駅舎の改札部分ということになる。もう初っ端から無人駅と割り切っているせいか駅事務所のようなものはなく、通路の真ん中にSuicaリーダーが1組ぽつんと置かれ、乗車証明発券機や運行案内や時刻表を表示するマルチ表示のディスプレイなどが置かれ、ホームと行き来するためのエレベータの昇降口があるのみである。写真中央の奥にホームへ下りる階段への通路は暗くなっているが、人感センサーによって人が通るときには蛍光灯が点灯する。
 
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 待合室の中の様子。壁の上に掛けられた桜のモザイク画が印象的だ。もちろんこの桜の絵の元となったのは、春に駅前通りに咲き誇るの"夜ノ森の桜"の様子である。掲載日現在は桜並木の道路の一部が立入可能となっているが、いまだ帰還困難区域からの全面解除には至っていない。私は震災前に一度だけ"夜ノ森の桜"を見たことがあるが、綺麗で印象的な場所であった。
 でも鉄的には夜ノ森というと駅構内の"ツツジ"が有名だったが、こちらについては原発事故に伴う除染伐採でなくなってしまい、現在でもこれを復活させるという話は聞かない。
 
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 ホームの岩沼側から日暮里方向を見る。右の下り線側の脇に253kmのキロポストが立っているのが見える。
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 ホーム岩沼側からから岩沼方向を見る(上項の写真から180度反対側)。
 再開時には5輛編成の列車しか発着しないために、乗降に供さないホーム部分は舗装も嵩上げもされず、柵が立てられて先に進めないようになっていた。これは日暮里側も同様である。でも立ち入ることができないその先を見ると、'運'の文字が入った停車位置目標の標識が建っている。この'運'はおそらく運転停車の意味で、E657系などが列車交換などで運転停車する際に使用する目標なのであろう。(※掲載日現在では、E657系が当駅で運転停車するダイヤは組まれていない)
 
【撮影日:21.08.09./掲載日:21.12.31.】
 激しい雨の中到着するE531系。この列車は大雨による運転抑止が入る前の最後の列車となるのだが、この列車に乗って降りた大野駅で運転再開までほぼ4時間待たされることになった。

 ◆写真の列車情報◆ E531系 水カツ K454(写真先頭はクハE531-1004) 675M 1302発[普通]いわき→原ノ町
 
   
 ●2020.03.11. 富岡-浪江 再開通直前
【撮影日:20.03.11./掲載日:20.03.11.】
 駅の西側、南側から新駅舎を撮影。駅舎とはいっても、掘り割りの渡るや屋根付きの通路に、ホームに下りる階段が分岐した丁字形の外観である。震災以前は駅を出入りするには東側の駅舎からだけであったが、今回の改築で西側からもアクセスできるようになった。
 駅の東側は常磐線再開通のタイミングで帰還困難区域が部分的に解除されたが、西側はそれ以前に既に解除されている。
 
 
【撮影日:20.03.11./掲載日:20.03.11.】
 かつては木造の駅舎が建っていたが、しかしその駅舎は2019(令1)年中に撤去された。
 駅東口に繋がる道路の帰還困難区域の立入規制解除は2020(令2)年3月10日で、その翌日に訪問した次第だが、まだ駅入り口は何やら工事が済んでいないようだ。再開通日を3日後に控えた状況で、大丈夫なんだろうけど、大丈夫なのかなーと思ってしまった。
 かつてはこちら側に駅舎があったということで駅前には商店や住宅が建っているが、その敷地は現在も帰還困難区域となって封鎖された状態になっており、九年前から何もされず年月が経過した状態で放置されている。常磐線再開通のタイミングで帰還困難区域が解除されたのは、当駅と隣の大野駅では、あくまでも常磐線と駅施設の敷地と駅まで繋がる道路だけである。
 
 
【撮影日:20.03.11./掲載日:20.03.11.】
 駅北側から構内を見る。構内は休止以前と同様1面2線で復旧され、南側に保線用の側線が1本敷かれている。この写真では判りづらいが、長いホームは駅通路の支える柱の北側に柵が設けられて、ホーム北側の大部分が嵩上げ工事も行われず、立ち入りできないようになっている。おそらく当面は5輛編成の列車しか乗降扱いをしないための措置なのであろう。
 この写真を撮影した場所であるが、私の背中から数センチ後ろ側は帰還困難区域となっている。
 
 
 

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