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東日本旅客鉄道 東北本線
岩沼 【次の掲載駅】 名取
館 腰 Tatekoshi
 
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 館腰の地名は、駅の西方にある館腰神社に由来する。館腰とは「館のあった阿武隈の山の、麓に近い場所」という意味だと解釈されているそうだ。ただこの館腰神社は山の麓からは1km以上は離れた場所に建てられている。そういうことから"麓に近い場所"という、どうとでも取れるような表現をしているのかもしれないが、そもそも"館"が神社と関連したものか、何なのかも不明だ。
 当地は1889(明22)年の明治の大合併から1955(昭30)年までは館腰村という自治体にあり、その後から現在まで名取市となっている。村の時代には線路はあれど駅はなく、館腰駅自体は1985(昭60)年4月に請願駅として開業している。開設の主旨は名取市の南部地域のアクセス向上と仙台空港へのアクセス駅としての機能を持たせることにあった。開業直後から当駅には空港へのアクセスバスが発着し、しばらく後に「仙台空港口」という副駅名もつけられた。しかし2007(平19)年3月に仙台空港アクセス線が開業すると、副駅名が使用停止となり、空港アクセス駅としての地位が下がり、アクセスバスも2010(平22)年をもって廃止されている。(掲載日現在でも仙台バスの臨空循環バスで空港との間で行き来することは可能だが、本数は限定的)。
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 下り線側となる西口の様子。西口は駅員詰所が設置されて窓口もあるので、こちらが一応メイン側ということになるのだろう。駅前にはロータリーがあるが、東口よりは小ぶりである。住宅地は西側に広がっているが、当駅あたりは仙台駅から続く住宅地の南端になり、これ以南からは車窓に農地が多く見られるようになる。
 
 
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 ホーム側から見た西口の様子。出口上部には「愛島方面出口」の表示がつく。
 開業後しばらくは無人駅であったためか改札ラッチは設置されていない。有人駅化は開業の2年後であった。現在でも時間限定、業務委託化はされたが、駅員は配置されている。ちなみにホームの造りや設備は、上下線で線対称に配置されているものが多い。
 そういえば、当駅できっぷ買ってなかった…。
 
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 上り線側となる東口の様子。東口には駅員詰所はない。こちら側には住宅地が少ないが、国道4号線や仙台空港があるため、駅前に大きなロータリーが造られている。
 Suicaリーダーは、階段下の出入口の真ん中に入場用のリーダーが1台、その階段上に出場用のリーダーが1台、写真の入場用リーダーと自動販売機とのほぼ中間位置にエレベータ利用者用の出場用リーダ-がもう1台設置されている。この配置は西口側も同じ。入場よりも出場の時に人混みはできやすいということでこういうカードリーダー配置になっているのだろうが、なんかスマートではないよなぁ、と思ってしまう。ちなみに当駅にエレベータが設置されバリアフリー化されたのが、なんと当駅訪問の前日であった。
 
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 駅北側の「参道踏切」から、駅構内を見る。2面2線で分岐器もない単純な駅構内となっている。
 元の白い跨線橋の両サイドに、増設されたエレベータ建屋が横付けされている様子が解る。写真では解りにくいが、当然ながらホームからもエレベータに乗降することは可能となっている。
 
【撮影日:23.03.11./掲載日:24.01.13.】
 東北本線は物流街道、当然日中でもコンテナ貨物に出会うことは珍しくない。ただ貨物列車の情報をあいにく持ち合わせておらず、どこを走ってきた列車なのかが解らないのが残念。いまから2022(令4)年の貨物時刻表を買うのもためらわれるし…。(この訪問は2023.03.18.のダイヤ改正日よりも前だった。)

 ◆写真の列車情報◆ 仙貨 EH500-13+コンテナ貨 1254頃通過 列車番号、運転区間不明
 
 

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