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江名鉄道
栄町 【次の掲載駅】 永崎
水産高校前 Suisan-Kōkō-Mae
 ●14年4月
【撮影日:14.04.27./掲載日:18.04.08.】
 かつてこの辺に駅があったんじゃないかなーと思われる箇所を写真で撮影。写真中央のやや左に見える看板が立っているあたりの道路上に、かつてのホームがあったのではと勝手に推測している。
 1953年(昭28)年の開業当初は当地の地名である下神白(しもかじろ)を名乗っていた。その頃の写真がネットなどにも落ちているが、ホームは1面1線の無人駅で、ホームは線路の山側(写真左側)にあった。ホームの周囲は木々に囲まれていた。開設当時は駅の周囲に家は少なかったようだが、そんなところに駅を造った理由は、この周辺を海の近い別荘地として開発して鉄道の旅客収入に繋げていこうという目論見があったからだそうだ。
 駅名が水産高校前に変わるのは1963(昭38)年のことであるが、この駅名改称は同年に実施された県立小名浜水産高校の移転に伴うものであった。小名浜水産高校は写真右に見える並木の向こう側の建屋などで、学校の前に駅があった形だ。ただ1966(昭41)年に江名鉄道は休止してしまうので、小名浜水産高校の通学に利用できたのは3年もなかったことになる(江名鉄道の正式な廃止は1968(昭43)年)。また写真の左後ろ方向へ離れた所に普通高校の県立小名浜高校があるのだが、こちらは当地への移転が1967(昭42)年だったので、江名鉄道での通学は不可能であった。
 小名浜水産高校は1995(平7)年にいわき海星高校に改称されている(水産系の学科は掲載日現在も設置されている)。いわき海星高校の敷地は海に面していたため、東日本大震災では津波で被災してしまった。この写真を撮影した頃、いわき海星高校の授業は小名浜高校を借りて行われていて、校舎などは復旧作業の最中であった。しかし撮影から約半年後には元の場所に戻って授業が再開されている。ちなみに同校は、撮影前年の2013(平25)年に春の選抜高校野球に21世紀枠から出場している(戦績は1回戦敗退)。
 
 

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