HOME四国高松琴平電気鉄道志度線

高松琴平電気鉄道 志度線
房前 【次の掲載駅】   ||  【ページ乗換】JR四国 高徳線
琴電志度 Kotoden-Shido
 ●2002年10月 訪問時
  【購入日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 番号:9811。切り取り式のきっぷではあるが、きっぷの地模様は旧社紋(線路の断面を2本の「松」葉で囲み、さらに10個のカタカナの"コ"(=琴)で囲まれている)が使われている。その外側を「たかまつことでん」の文字でさらに囲まれている。当時は新生「ことでん」となっていたが、古いデザインのきっぷがそのまま売られていたのは、民事再生法が適応されたばかりで無駄遣いもできる状況でもなかったということもあるのだろう。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 終端駅である上に、文字数が少ないせいか、駅名標は余白ばかりが目立つ。この駅名標も、掲載日現在ではラインカラーを使用したものに改装されている。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 JRの志度駅とは、国道11号線を挟んで北側にある。駅舎は木造で、妻面に出入口があるだけのシンプルなスタイルだが、建てられてから長い時間が経過していることは確かなようだ。
 駅は商店街の中に馴染むかのように存在しており、電車が道路にひょっこりと顔を出している感じには愛嬌を感じる。ただ残念ながら、商店街は日本のどこにでも見られるような、活気が失われた状況にあるのがなんとも寂しい。
 駅前の通りは志度駅から、四国霊場86番札所である志度寺を結んでいる。以下余談であるが、その志度寺の前には志度町道路元標なる石碑のようなものがある。この市町村単位の道路元標は1919(大8)年に施行された旧・道路法によって制定され、全国の自治体で設置されたものとのこと(設置を実施しなかった自治体もあるらしいが)。しかし戦後には早くも法的根拠が無くなってしまったため、その後は設置されることも無く、今では何かの工事の際に撤去されることも多いようだ。大正期に約1万あった自治体のうち、現在も各地に遺物のように小さな石碑が2000基程度残っているとのことで、一部では保存、またはそれに準じた措置が行われているようである。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 ホームの瓦町側から終端方向を見る。ホームは島式ホームとなっている。通常の折り返しと車輛滞泊用にには右の1番線ホームが使用されている。左の2番線は車輛滞泊線用となっているが、ホームの有効長が短いために2輛編成の電車でも停車すると運転室扉の所はホームからはみ出してしまうそうだ。2番線の砂利盛りだけの車止めに左に見える茶色の壁の建屋は、乗務員の滞泊施設のこと。
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 駅に停車する30形。

 ◆写真の列車情報◆ 30形 28(+27) [普通]琴電志度→瓦町 (列車番号・時刻不明)
 
【撮影日:02.10.08./掲載日:20.07.03.】
 駅に停車する600形。
 志度線は日中20分間隔で運転しているが、大町-琴電志度 間は時刻表上では所要時間を10分を要している。秒単位まで見れば実際は10分未満ということにはなるのだろうが、いずれにしても折り返し時間は多く見積もっても1分程度しかないことになる。終端駅でありながら、中間駅と同じような停車時間しかないような感じである。その中で乗務員はエンド交換しなければならないのだから、慌ただしいことであろう。であれば、寸足らずの2番線も使用して交互に発車するダイヤにしてみればとも思うのだが、それは列車運用数が1つ増えることを意味するので、コスト面などでそうもできないのであろう。

 ◆写真の列車情報◆ 600形 628(+627) [普通]琴電志度→瓦町 (列車番号・時刻不明)
 
 

▲このページのTOPへ戻る