松山駅の宇和島側の隣駅、市坪駅に駅名愛称を導入したときに発売された記念乗車券。切符にも台紙にも記念日が入っていないが、2002(平14).07.13.のことである。愛称は「の・ボール(＝野球)」。愛称採用に至った経緯には正岡子規の功績が大きく関わっており、詳細は左側画像の下部に書かれている。掲載日現在でこそ駅愛称は珍しくないが、当時は最寄りの施設名が副駅名としてつく例はあっても、純然とした愛称が採用されたのは珍しかった。ちなみに、松山中央公園野球場「坊ちゃんスタジアム」は当駅の至近にある。
台紙には、市坪(マウンド:発券駅は松山)、土佐一宮(1塁:高知)、二名(2塁:宇和島)、三加茂(3塁:阿波池田)、三本松(本塁:三本松)の入場券がついている。駅の選定は各塁に四国4県が入るようにと配慮されているが、三本松を3塁ではなく本塁に入れているところは、選定に苦労したのかぁと思わせる。これらの切符は硬券より若干薄い紙で作られている。入場券裏面の番号は5駅とも揃えられており、私が購入したものは「0736」となっている。
台紙は縦230mm、横420mmの大きさで、片面印刷となっており、台紙の裏面(白紙)が内側になるように折られている。ただ折り目は中央ではなく、駅名標が印刷された左面が、球場が印刷された右面の裏側に差し込めるようになっいるため、折り目が中心から駅名標側へ5mmほどずれている(左右の面で横幅に10mmの違いがある)。その差し込みのための切り込みが、右面の右側中央に入っている。
ちなみに愛称導入の方が大きなテーマになっているが、裏テーマ(？)として愛称導入同日より同駅は棒線駅から列車交換駅となっている。
購入したのは、おそらく今治駅だったと思う。800円。
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