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西日本旅客鉄道 山陰本線
鳥取 【次の掲載駅】 米子
浦 安 Urayasu
 ●1997年10月訪問時
【購入日:97.10.12./掲載日:19.05.18.】
 「浦安駅」とはいっても、某テーマパークが存在する市の駅とは全く関係が無い。既にこの当時は某テーマパークの玄関口は一般的にも京葉線の舞浜駅ということで認知されていると思われる。ただ舞浜駅開業以前の最寄り駅は営団地下鉄(当時)東西線の浦安駅だったので、間違って当駅に来てしまった人という事例はあったのだろうか。まあ某テーマパークには「東京」と名前が冠しているから、鳥取に来てしまったというそんな莫迦なことは無い、とは思うのだが。
 
【撮影日:97.10.12./掲載日:19.05.18.】
 当駅の歴史を市町村の変遷と絡めて記事にすると、いささかややこしい。
 当駅は1903(明36)年8月に開業したが、当初は「八橋駅」と名乗っていた。というのも当時の自治体は東伯郡八橋町に存在したためである(ちなみに掲載日現在の駅の住所にある「徳万」という地名は八橋村へ合併する前にあった村名でもある)。1938(昭13)年8月に西隣の八橋浜仮停車場が通年営業化することになり、本来の八橋地区(八橋村合併前の旧・八橋村)にあったゆえか「八橋駅」と改称することになったため、八橋駅は「東八橋駅」に改称される。1940(昭15)年に駅の南方に合併により浦安村(うらやすそん)が発足し、その二年後には町制を施行する。後の1949(昭24)年12月に東八橋駅から「浦安駅」と改称されることになるが、おらくこれは駅が八橋町にありながらも浦安町の中心部に近いことが影響していたと思われる。一部HPに当駅が浦安村→浦安町にあったとする記事が見られるが、間違いである。
 その後1954(昭29)年に八橋町と浦安町と他3村が合併して東伯町が誕生する(このとき浦安駅は東伯町の代表駅になったと思われる)。さらに時代は流れ、2004(平16)年に東伯町と赤崎町が合併して掲載日現在の「琴浦町」となっている。現在の自治体名は、町の海岸線の美称"琴ノ浦"に由来している。
 
【撮影日:97.10.12./掲載日:19.05.18.】
 紫がかった赤い屋根瓦がキュートな印象の駅舎である。
 当駅はアニメの「琴浦さん」(2013年テレビ放映)の主人公の実家がある場所として「琴浦駅」として登場している。アニメを見たときは、まさかこのような形で浦安駅を再見することになるとは思ってもみなかった。アニメ放映当時から現在も、自治体ぐるみで「琴浦さん」とのコラボが行われており、バイクなどに使用する町のナンバープレートにもデザインされているという。しかし残念ながらアニメ「琴浦さん」は鳥取県内でテレビ地上波未放映とのこと…。
 
【撮影日:97.10.12./掲載日:19.05.18.】
 後続の下り[快速]との待ち合わせのために待避線の3番線ホームに入る下り[普通]。列車の密度がそれほど高くないJRの路線で、優等列車料金を要さない列車の追い越し待ち合わせというのはなかなか出会う機会がないので、ある意味貴重なシーンである。そういうシーンに出会えるということは、まだこの路線が地域の鉄道として有用な位置にあると見ることができる。一方で待たされる[普通]列車から見ると、単線区間の追い抜かされ待ちになるので長時間の停車を余儀なくされる。
 ただ写真の3番線ホームは、2003(平15)年の鳥取県鉄道高速化事業の際に撤去されたとのことで、現在は使用されていないそうだ。

 ◆写真の列車情報◆配置不明 キハ47(米子側後尾車、2輛編成、車番不明) 1534発 259D[普通]鳥取→米子
 
【撮影日:97.10.12./掲載日:19.05.18.】
 やってきた[快速 とっとりライナー]は正調国鉄急行色。この当時の山陰地区のキハ58系列は、[急行 砂丘]と芸備線[急行]でオリジナル色を纏っていた以外は、まだまだ国鉄急行色が普通に使用されていた。
 今こうしてみて思うのは、同じ色でも"復活色"というのはイベント的要素が強くて、その一方で個人的にどことなく寂しい雰囲気を感じてしまうのだが、現役当時の写真を見ていると活き活きとした感じがしてしまう。
 
 ◆写真の列車情報◆配置不明 キハ58系(米子側先頭車、編成・車番不明) 1529発 3262D[快速 とっとりライナー]鳥取→米子
 
 

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