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山形鉄道 フラワー長井線
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荒 砥 Arato
 ◆2010年9月訪問時
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.08.17.】
 
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.08.17.】
 2003(平15)年に改築された駅舎はしゃれた造りとなっていて、一見して駅舎という感じがしない。中央の入口の上には「荒砥駅前交流施設」、左に見える入口の上には「八幡二公民館」と金文体のような文字で書かれているのが目立ち、中央入口の左に掲げられている山形鉄道スタイルの「荒砥駅」の標示は控えめだ。地元自治体が駅舎の改築に併せて公共施設を合造する建物では、まま見られるパターンではある。
 ちなみに"八幡二"とは、駅がある白鷹町荒砥甲の中にある大字の名である。
 駅の周辺は住宅が無いわけではないが、少々寂しい感じがしないでもない。駅は町の中心部の北西の縁にあり、標高でも20mほど低い場所にある。
 
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.08.17.】
 駅に到着した2輛編成の205Dは、赤湯側のYR-882を車庫に入れるために切り離された。
 荒砥駅には車庫が併設されているが、車庫に入出する分岐が赤湯側の本線上にあるので、列車は一旦赤湯側に引き上げることになる。

◆写真の列車情報◆ YR-888+YR-882(写真後方) 952着 205D 赤湯→荒砥 >…
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.08.17.】
 右側に見える線路は、上項でも説明した駅の赤湯側で分岐している車庫への入出用の線路。
 1面1線のホームに残されたYR-888は折り返しの運用を待つ。

◆写真の列車情報◆ YR-888 …>折返> 1021発 210D 荒砥→赤湯
 
【撮影日:10.09.18./掲載日:17.08.17.】
 線路の末端側を見る。左に停車目標の標識があるが、ここでは一枚の四角に数字がひとつだけ書かれており、至って普通だ。フラワー長井線では停車目標を、おそらく雪対策としてホーム上屋の下か、ホーム上に立てて設置することが多いので、線路脇に設置しているのは珍しい。
 線路の末端側には車両基地がある。末端に車庫があるなら、ホームのある線路(写真右)から直接繋げるか、分岐させても良さそうなものだ。車庫の建屋の裾には、山形鉄道トリコロールの帯で塗装されている。
 かつては当駅と左沢線の左沢を線路で結ぶ、仮称:左荒線構想があった。目的は地域の林業・石材業・養蚕業の振興で、戦前から昭和中期までは仙台ー新潟 間の陸羽越横断線の一部(バイパス?)として、その後は内陸循環線(米沢[米坂線]今泉[長井線]荒砥[---]左沢[左沢線]北山形[奥羽本線]米沢)として計画が立てられた。しかし既成線の利用客の減少はもとより、山形鉄道の発足と奥羽本線の改軌が影響し、1996(平8)年に建設運動を推し進めてきた左荒線期成同盟会が解散となって、実現の見込みはなくなった。
 
 
   
 

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