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小坂製錬 小坂線
深沢 【次の掲載駅】 篭谷
茂 内 Shigenai
 ●1994年9月
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.15.】
 島式ホームに立つ駅名標。
 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.15.】
 当駅の駅舎を外側から全体を撮ろうとするのにはやや難しい。というのも、掲載した左側の画角からでも逆の右側からの画角でも、背の高い木が駅舎の一部を隠してしまうためである。そのためちょうど駅の出入口は、写真ではちょうど気にかぶってしまっているため様子がよく判らない。
 駅舎は基本的に直方体の造りであるが、屋根が駅舎で出入口側に向かって下がる勾配がついているため、駅舎の左右の壁が耳のように立っているというちょっと変わった造りだ。かわっているのはそれだけでなく、出入口側には駅名の表示がされていなかった。
 なお鉄道廃止から15年が経った掲載日現在もこの駅舎は現存している。駅舎だけでなく線路やホームもそのまま、線路脇に並ぶ腕黄信号やポイントを切り替える架空されたワイヤーでさえそのまま残っているので、往時を偲ぶことも可能のようだ。
 
【撮影日:94.09.16./掲載日:24.09.15.】
 構内側から見た駅舎の様子。駅舎の出入口側にはなかった駅名表示は、構内側には表示されていた。この写真からだと駅舎が直方体に見えるので、駅舎左右の両壁が耳が立っているようには見えない。改札口そばには駅名標が駅舎の壁の一部を成すように建てられているのが変わっている。
 当駅は対向式1面と島式ホームの1面を持っているが、駅舎と島式ホームをつなぐのは改札口の目の前にある構内踏切であった。
 

 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.15.】
 茂内駅の駅舎。列車の交換や、重連機関車の切り離しがある午前中だけ駅員がおり、タブレットの収受を行っている。入場券を求めようと窓口に行くと、入場券はおいておらず、入場料金を払わずとも許可だけで駅の中に立ち入ることができた。記念に入場券は欲しかっったが、今思えば普通に切符を購入しておけば良かったと後悔が残っている。
 ちなみにホームには駅員不在時の駅構内立ち入り禁止の看板が鉄道係長名で掲げられていた。旅客営業廃止間際ということもあって、マナーの悪い人達が多くなっていたのであろうか。

 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.15.】
 茂内駅構内(深沢側)の腕木信号機の横を通過していく、休日は最終となる上り大館行き12列車。茂内駅の腕木信号機は線路際に張架してあるワイヤーで駆動させる旧式のもの。茂内駅構内のポイントも同様の方式。電気駆動式の腕木信号なら、訪問当時のいわきの我が家のそばの福島臨海鉄道にもまだあったのだが(笑)。
 ちなみに小坂鉄道線の線路沿いには通称「ハエ叩き」と呼ばれる電信柱が現役であり、まさに宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にも描かれている世界がここに残されていた。

 ◆写真の列車情報◆ キハ2100形 車番不明 1604発 12列車 [普通]小坂→大館
 
【撮影日:94.09.16./掲載日:24.09.15.】
 平日だけに見られる旅客列車同士の交換風景。写真のふたつの列車は、この日の朝の小坂駅で見た車輛と同じ。まず大館行き4列車(右)が到着し、続いて平日下り一番列車の小坂行き1列車(左)が到着する。すると駅員は4列車の小坂から携えてきた通票(タブレット)を運転士から受け取り、それを持って1列車へ。次に1列車が大館から携えてきた通票を運転士から受け取り、その代わりに小坂からの通票を受け渡す。通票を受け取った1列車は小坂に向かって出発した後、1列車からもらった通票を4列車に渡す(写真はこのときの様子)。その後4列車は発車する。こんな作業は、かつて日本中のどこでも見られた風景だが、今となっては貴重な風景。昔はひとつひとつの手作業によって鉄道の安全が守られていた。
 この写真はとあることがきっかけで、Panasonic公式の「エボルタチャレンジ2014『廃線1日復活チャレンジ』」のYouTube動画に使われることになった。その動画は以下のリンクからご覧いただくことが可能です。この写真は動画の冒頭部でちらっとだけ使用されています。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=-Zv6OQcNatU

 ◆写真の列車情報◆ (左)キハ2100形 車番不明 724発 2列車 [普通]大館→小坂
              (右)キハ2100形 2106 725発 4列車 [普通]小坂→大館

 
【撮影日:94.09.16./掲載日:24.09.15.】
 タブレット交換を終えた4列車も無事に出発…といいたいところだが、後方(写真手前側)の乗務員扉が開きっぱなしのようだが!?
 
 
 

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