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小坂製錬 小坂線
茂内 【次の掲載駅】 古館
篭 谷 Kagoya
 ●1994年9月
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 当駅は小坂側から来ると、古館駅からトンネルを2つでサミットを越え、行政区域も小坂町から大館市に変わったところにある。駅は、駅名にもなっている集落の外れにぽつんと佇んでいた。
 集落は見た目は十数戸程度。駅が無くなると、小坂鉄道線と併走している県道(愛称:樹海ライン)にバスが走ることになる。駅からこの県道に出るのには数百メートルほどなのだが、地元のお年寄りの中には「県道のバス停に出るまでが面倒になる」と言っているという話が、当時刊行されていたどこかの鉄道雑誌に書かれていた。鉄道が無くなって不便がかかることになるのは解るが、バスは列車より増便されることを考えても、ちょっとそれは贅沢な意見なのでは、と当時は思ってしまった。

 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 当駅は1面1線の棒線駅。駅舎はないが、ホーム上に待合室が立つ。ホームの大館側(写真手前)がぎりぎりカーブにかかっていた。
 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 再び篭谷駅に戻って来たが、生憎にも雨が降り出す。その中を単行のディーゼルカーが到着するが、駅には乗降客の姿は見られなかった。そして列車は静かに発車していった。

 ◆写真の列車情報◆ キハ2100形 車番不明 1226発 7列車 [普通]大館→小坂
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 小坂名物の上り硫酸輸送貨物列車の重連運転。この日は廃止された姉妹鉄道の同和鉱業片上鉄道からやってきたDD13-556が先頭で、後ろ2輛の小坂オリジナルの機関車が繋がる。当時でさえ全国的にも機関車の重連運転は珍しいのに、ここ小坂鉄道線ではこの風景は日常的。今日は3重連での運転だが、運が良ければ4重連という事もある。でも運が悪ければ2重連という事もある(現に翌日は2重連だった)。
 小坂の貨物列車は、硫酸輸送がメインで他にコンテナも輸送している。ただ硫酸輸送は自社品の物品移動ということで、利益のでない輸送であるらしい。
 そんな貨物列車を篭谷で迎え撃った。これは偶然なのか、私の目の前で機関車が盛大に煙を吐き出した。ちなみにこの場には、私の他にも同業者(笑)が何名かいた。

 ◆写真の列車情報◆ DD130形+コタキ5750 車番不明 54列車 1300頃通過 小坂→大館

 
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 最後尾のタキには、後尾の標識がひとつだけ掲げられていた。
【撮影日:94.09.15./掲載日:24.09.21.】
 上り貨物が通過した約10分後には、茂内で切り離された、54列車では先頭で牽引していた2輛の機関車が回送列車として同じ場所を通過していった。

 ◆写真の列車情報◆ DD130形 DD131+DD13556 453列車 茂内→小坂 ※現地1309頃通過
 
 

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