2013(平25)年3月に廃止された同駅だが、2011年の新潟福島豪雨で不通になり、2012年7月の只見ー大白川 間復旧の際にも営業を再開しなかった(全列車通過扱い)ので、撮影日現在で列車が止まらなくなってからは3年以上経過していることになる。
しかし使われなくなってからも、駅名の表示が無くなったものの、駅舎…というかホームへ降りるための“覆い”は残されたままになっていた。もしかしたら保線のために残しているのかもしれない。入口には施錠されており、出入りは不可。
周囲は、駅跡と国道以外は人工物が見当たらず、秘境駅と言われたことだけのことはある。
田子倉駅のホームは、写真左のスノーシェッドの奥にあり、ホームの様子を窺い知ることができない。右に見えるのは田子倉湖。
写真は田子倉駅が存在し続けた理由のひとつとなっていた観光地、浅草岳への登山口(写真右の道)。紅葉の時期にはグループなどの駅利用者も多く見られたという。
写真左の道が、六十里越を経て新潟県小出へと繋がる国道252号線。この道路は冬期は(…といっても、11月から5月か6月までの半年弱も！)通行止めとなる。そうなるとこの間を越える唯一の交通手段が只見線ということになる。とはいえ、元々の人の通過量はかなり少なそうではある。
ちなみにこの写真の位置は上項の写真のほぼ180度反対側を見ており、立ち位置も只見線のトンネルの上のあたりになる。画像ではわかりにくいが、ほぼ中央、木が生えている向こう側に只見線の線路が走っている。
にしてもこのあたりの山々は岩肌がむき出して、自然が厳しそうだ。