中洲川端は空港線から箱崎線が分岐する駅。ホームとしては2面4線を擁しているが、ホームは地下2階と地下3階に路線別に設定されているために、合流方向となる天神・姪浜方面への列車はどちらの階からも出発する。利用者からすると不便な面があるが、それをフォローするようにこのポケット時刻表は作られている。そこは作り方として評価できる。
上下の画像は表裏の関係にあるが、表面は表紙と広告、平日の姪浜方面の時刻が印刷され、裏面に平日の福岡空港・貝塚方面と休日の両方面の時刻表が入れられている。多くのポケット時刻表では片面を方面ごとに分けるところで、次善策であれば曜日毎に分けるかするところだが、そういう配慮はされていない。また上面中央の広告がひとつの面に収まっておらず、裏面の下部の黄色い部分に続きの文面が張りだしている。レイアウトには考慮の余地がありそうだ。
そして時刻表をみてみると、次の点の凡例の表示が紛らわしい。姪浜方面について、「西唐」を(普通)西唐津、「西」を(普通)西新の行き先に分けているのだが、その一方で「快西」を快速 西唐津に充てている。同じ頭文字の駅がある場合に表示に工夫が必要になるのは判るが、土地勘の無い移り住んできたばかりの人などにとっては「快西」を快速 西新と誤解しかねない(たとえ凡例に説明されていても、である)。ここは(普通)西唐津も「西」１文字にして、西新については「西新」または単に「新」で表示した方が紛らわしさを回避できるように思う。他に、いっそのこと●や▲などの記号にしてしまうというのも手かも知れない。
「時刻表」部分の画像はクリックすると拡大表示します。