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南海電気鉄道 和歌山港線
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和歌山港 Wakayamakō
 
【撮影日:02.10.01./掲載日:17.09.07.】
 ローマ字以外は毛筆体で書かれた、屋根下に下げられた行灯式の駅名標。この毛筆はとても達筆であり、美しさがある。この頃は当駅と水軒までの区間が廃止されたばかで、駅名標からは隣駅だった「すいけん」の文字が消えている。しかし何かで削り取ったり重ね張りされて消されたわけでなく、新たに製作されたものに交換したようである。この毛筆体の駅名標は2013(平25)年まで使用されていたとのこと。
 この時は、[特急]サザンから南海フェリーで徳島へ渡航するための乗り継ぎをするために当駅を利用した。しかし残念ながら駅舎などを撮影する時間を取ることができなかった。
 ちなみにこの日は台風が四国から東海の南岸の洋上を通過していた。加太と友が島を結ぶ航路が欠航になっていたが、徳島を結ぶ南海フェリーは定時運行との情報を難波駅で得ており、予定通りの旅程を決行した次第である。おそらく友が島の渡船と南海フェリーでは船の大きさが全然違うのであろう。乗船時は雨は降っていたものの、ほぼ台風の影響は無く、徳島港から徳島駅に着く頃には天気は回復し日が差していた。
 
 
【撮影日:02.10.01./掲載日:17.09.07.】
 訪問した日から4ヶ月少々前まで、この写真の先には水軒までの線路があった。
 車止め付近の様子を見ると前から順番に、まずは線路終端の標識が立ち、赤く塗られた枕木が線路上に固定され、その後ろに若干のバラストが盛られ、そして鉄製の車止めがあり、さらにコンクリート製の頑丈な車止めが造られている。念の入れようがすごい(笑)。
 コンクリート製の車止めの向こう側では作業用車が入っており、線路の撤去作業が進められていた。
 
【撮影日:02.10.01./掲載日:17.09.07.】
 おまけ写真。この写真は、和歌山港駅の対岸にある徳島港で撮影した、私が乗船した南海フェリーのカーフェリー「フェリーかつらぎ」。船の上部に取り付けられた1993(平5)年制定の南海の社章が誇らしく見える。この頃の南海フェリーはほぼ2時間おきの12往復が就航していた。
 ちなみに1980(昭55)年秋の時刻表では運航本数は12往復と変わらないものの、徳島側の港は小松島港となっており、国鉄小松島線も現役であった。このほかにも深日港と徳島港を結ぶ船も12往復が就航していた。この写真を撮影した2002(平14)年秋は和歌山港ー徳島港の12往復のみだったが、この年の春までは他に高速艇5往復が運航されていた。掲載日現在では運航本数を減らし、ほぼ3時間おきの8往復となっている。明石海峡大橋開通(1998(平10)年)以前は南海フェリーを使うのが徳島-大阪 間の移動の最短ルートであったが、開通後の人の流れはそちらに移ってしまい、影響を大きく受けている格好になっている。
 
 

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