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南海電気鉄道 高野線
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汐見橋 Shiomibashi
 ●2017年10月 訪問時
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.24.】
 1900(明33)年の開業当初は"道頓堀駅"という名前だったそうだが、翌年には現在の駅名へと改称している。駅名の名前の由来となった汐見橋は駅の北を流れる道頓堀川にかかる橋で、江戸時代の1698年に架橋されたという由緒ある橋だそうだ。
 ちなみに駅そばにある千日前通と新なにわ筋の交差点の名前は「汐見橋」となっている。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.24.】
 1900(明33)年に南海高野線の起点駅として開業した当駅だが、1929(昭4)年には岸ノ里(現・岸里玉出)以南へ直通する全列車がは難波発着と改められ、以来汐見橋発着の列車はローカル線のような位置づけになってしまった。1985(昭60)年に大阪市の年立体交差事業に伴う配線変更でかろうじて繋がっていた線路も岸里玉出で分断され、高野線という名前ながら高野線を全線直通運転できない形となってしまった。そういうこともあるのだろうか、いまでは通称"汐見橋線"と通り名のほうがすっかり定着しているようだ。
 当駅は阪神なんば線桜川駅のそばにあるが、難波の中心か1キロ少々の距離にありながらもローカル駅のようなたたずまいを醸し出しており、列車も30分間隔の運転と、とても大都市の中にある駅とは思えない。
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.24.】
 改札口周りの様子。戦前まではターミナル駅だったということもあってか、天井も高く広々としている。ただ現在ではそれだけに見合う利用がないようで、がらんとして淋しさが漂う。…本当に大阪の街中の駅なんだろうか。
 かつては左に見える改札口上部の壁に、昭和30年代に製作されたという「南海沿線観光案内図」という大きな地図が掲額されていた。その地図は古さと相俟って当駅の名物となっていたが、2016(平28)年3月に撤去されてしまった。
 近くには阪神なんば線の桜川駅があり、地下鉄千日前線の桜川駅とも乗換可能な距離にあるが、連絡運用の扱いはない。
 
【撮影日:17.10.14./掲載日:18.03.24.】
 改札口を抜けた先には頭端式の島式ホームに直接繋がっている。かつては高野山詣の列車の始発駅だったのだが、いまではその面影はホームの古さ以外にしのぶものが無い。かつては右の2番線のさらに右側には広い貨物線が広がっており、水運とも繋がって木材などを運んでいたそうだ。
 
 

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