営団地下鉄時代に発売されたメトロカード(パスネットではない)。カードの写真の車両は01系で、車輛番号を見ると試作車である第1編成であることが解る。
01系は、当時使用されていた1933(昭8)～1968(昭43)年にかけて製造された旧来の1200～2000形を置き換えるべく、1984(昭59)年より導入された車輛。1997(平9)年までに36編成が造られた。その01系もこの記事を書いている2017(平29)年の春に全て銀座線から引退した。営団→東京メトロの在籍年からいえば、千代田線の6000系より後に登場し、先に消えていった形だ。
銀座線の車輛といえば、車体長が16m級と小型なのが特徴だ。そのため廃車後は先頭車化改造などをして中小私鉄などへの転出が進むかと思ったのだが、熊本電気鉄道(2輛×2編成)以外に譲渡が進まなかった。東急の18m級車のように転用が進まなかったのがちょっと意外だったが、元の電車が第三軌条で、かつ600V車というのがネックになったのかもしれない。考えてみれば01系以前の旧来形も、譲渡が行われたのは日立電鉄や銚子電気鉄道に渡った2000形の計26輛のみであった。
丸ノ内線用の02系も将来の国内間の譲渡があまり行われない可能性が高そうだが、先代に続いて海外譲渡とかの道はあるかもしてない。