写真の両編成とも、10-000形の標準の額縁スタイルの先頭車である。右の先頭車の貫通扉の車番から第5編成であるというのが判るが、左の先頭車の貫通扉の車番は字が潰れてしまって確認できない。この写真を見てて不思議に思ったのは、10-000形の貫通扉に書かれている車番は通常は黒が使われていると思っていたのだが、右の10-050の文字は新宿線のラインカラーと同じ黄緑色となっている。この文字の色の違いは何か調べてみたが、今のところ判らずじまいだ。
それとは別に、当時隆盛を誇っていたスーパーマーケット・ダイエーの旧マーク・旧ロゴの看板がちらっと見えるのが時代を感じる。ちなみにこの写真のダイエーは、現在もダイエー(東大島店)である。
このパスネットは、新宿線の全駅と、10-000形・8次車の組み合わせがデザインされている。8次車は他の10-000形量産車と正面のデザインが異なり、8輛×2編成のみ(第27･28編成)の製造。従って写真のように3編成があったわけではない。もちろんこのカードのデザインは合成である。この写真使われている編成はいずれも第27編成で、左右は本八幡側の先頭車である10-270が、中央は新宿側の先頭車である10-279が前となっている。
このパスネットカードは「路線シリーズ」と称されている。浅草線にも同様のデザインのカードが存在しているのを確認しているので、おそらく三田線と大江戸線にも同様のデザインのカードが存在したと思われる。