HOME東北JR東日本羽越本線

東日本旅客鉄道 羽越本線
府屋 【次の掲載駅】    →  
鼠 ヶ 関 Nezugaseki
 
【購入日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 
【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 駅舎に掲げられている駅名板の「鼠」の文字が、簡略体の「鼡」で標記されていた。しかし駅だけではなく、鼠ヶ関の町内には「鼡」で標記されているものが多く散見された。確かに「鼠」という漢字はバランスの取りにくい難しい字であるので、致し方ないのかなぁ。
 
【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 駅舎の外観は白くて綺麗に保たれている。屋根の下に入る青い帯の色と、駅舎前に立つ松の木が良いアクセントになっていて、見栄えも良い。
 列車滞泊が設定されている、運転上のキーになっている駅ではあるが、駅は無人駅となっており、ちょっと寂しい。
【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 1番線ホームの駅名標は、あまり他で見ない濃い乳白色の樹脂製のものだった。「NEZUGASEKI」のローマ字標記の下の部分が白く隠されている。撮影訪問時は「鶴岡市」になっていたので、下にはおそらく2005年の合併以前の「東田川郡温海町」の標記が隠れているのであろう。
 樹脂製といえば、駅名標の後ろの壁が透明の樹脂の波板で造られているのは、ちょっと変わっている。
 写真の左側には「101」kmのキロポストが見える。なんだかパソコンとかで使う顔文字のようにも見える。

【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.
 羽越本線は電化路線で、村上駅の北側に直流と交流の電気の境目に設けられるデットセクションがある。しかし羽越本線の普通列車には交直流電車は投入されず、村上-鶴岡間はディーゼルカーによる運行となっている。このあたりの事情は鉄道ファンの方なら十分承知の事柄だと思う。理由としては、ローカルの動きが小さいということと、他線との車輛の運用の共通化といった事情がある。それでもいつか普通電車が走る未来というのはやってくることがあるのだろうか。
 写真は気動車用の新・新潟色。旧新潟色では115系電車と共通の塗色であったが、新色ではそれぞれが違う色となった(115系更新車の新色は白地に青の濃淡の塗色)。もしお互いの新しい塗色を入れ換えたとしたら、イメージは違ったのだろうか、それともそれほど違和感がないものとなったのだろうか。

◆写真の列車情報◆ 新ニツ キハ40(赤)(+キハ47(赤)+キハ40(青))※いずれも車番不明 842発 822D[普通]酒田→村上
【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 列車は鼠ヶ関止まりの上り列車。折り返しは酒田行きになる。列車には、校外学習だろうか、小学生くらいの子供達がたくさん降りてきた。
 羽越本線には何本か鼠ヶ関折り返しの列車が設定されている。過去には急行列車の折り返し列車も設定されていたようだ。現在でも上下列車の始発と最終着も鼠ヶ関発着となっており、写真のキハ110系が停車している場所に2編成が縦列停車し一晩停泊するという。
 鼠ヶ関は県境の駅とはいえ、それほど大きな駅ではないが、運転上は大きな意味を持っている。

◆写真の列車情報◆ 新ニツ キハ110-206(+キハ110-224) 902着 222D[普通]酒田→鼠ヶ関 > 940発 225D[普通]鼠ヶ関→酒田
【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 おまけ その1。
 鼠ヶ関の駅のすぐ南側には山形・新潟県境がある。しかしここの県境というのは、都市部以外では珍しく、町の中をすり抜けている。鼠ヶ関は「山形県鶴岡市鼠ヶ関」に所属するが、お隣は「新潟県村上市伊具野」という地で、この撮影地の近くには庄内交通・あつみ温泉~平沢線の「伊具野」バス停の近くにある。
 それしてもこの標示は、何とも風変わりである。靴跡については、路面に描くことは普通に見られるが、ここには足の指までしっかり描かれている。あと意味不明なのは「わが町」「こんな町」にはどのような意図が込められているのだろうか…。
 当時鼠ヶ関を訪れたときは、「念珠関跡」という観光地があるものの、農業と漁業だけの小さな町という感じであった。しかしこの記事を書くに当たって、鼠ヶ関付近の地図を見てきたのだが、この近くに今では「イオンタウン」が出現しているには驚いた(そんな大きなものではないらしいが)。
 ちなみに鼠ヶ関の東方には、標高555mの「日本国」という変わった名前の山があり、それが由来と思われる「日本国トンネル」という道路や、「日本国麓郵便局」という建物が新潟県側にあるらしい。

【撮影日:07.09.23./掲載日:15.01.09.】
 おまけ その2。
 鼠ヶ関には小さな岬(名称不詳)があるのだが、その岬には鳥居があり、突端には小さな灯台が建てられている。北側から灯台へアクセスするには写真のように普通に歩いて行けるのだが、南側からアクセスしようとすると、一部に足場が波に洗われている箇所があり要注意だ。

 

▲このページのTOPへ戻る