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東日本旅客鉄道 山田線
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上米内 Kami-Yonai
 ◆2016年3月訪問時
【購入日:16.03.21./掲載日:16.05.17.】
 駅には券売機はなく、切符はPOSによる発行となっている。この切符は使用したため手元に残っていない。
 
【撮影日:16.03.21./掲載日:16.05.17.】
 駅舎の壁にちょっと曲がって掲げられた駅名標。写真では隣駅の「大志田」が書き直されたように見える。ちゃんと確認したわけではないが、一週間後のダイヤ改正で大志田とさらに隣の浅岸が廃止されてしまうので、もしかしたら新しい部分を剥がすと「区界」が現れるのかも知れないと疑ってしまった。ちなみに他のホームの駅名標の「大志田」の部分については修正している様子もなく、普通に書かれた状態であった。
 
【撮影日:16.03.21./掲載日:16.05.17.】
 駅舎はこじんまりとしていた。屋根に見える落雪止めが雪国の駅らしい。ただ屋根中央部が少々ゆがんでいるように見える。
 出入り口の脇にはバス停が見える。駅周辺は非常にのんびりとした風景が広がるが、ここからは近隣の住宅団地への岩手県交通のバスが発着している。本数は朝に当駅に向かうバスが2本、夕方夜間に出発するバスが4本組まれ、全ての便で列車との接続が考慮されている。しかしいずれも休日運休となっている。もっとも同じ住宅団地からは直接盛岡の街へ向かうバスが、平日休日問わずおおよそ1時間おきに発着しているので、住人には公共交通の不便をあまり感じていないだろう。
 バス停の所には、福島観光キャンペーンの幟が立てられていた。さすがこういう所は有人駅、といったところか。
  
【撮影日:16.03.21./掲載日:16.05.17.】
 窓口周りはいろいろな掲示物あり、そしてチラシなどが置かれ、賑やかだった。でもちゃんと整理されており、雑然とした雰囲気は無い。
  
【撮影日:16.03.21./掲載日:16.05.17.】
 上米内で折り返す、2634D→2633Dのキハ110系の単行。盛岡と上米内の間は両端の駅を加えても4駅しかない。上米内行きの2634Dの乗客数はそれほどでもなかったが、折り返しの2633Dは各駅で順調に乗客を増やしていった。上米内折り返しで設定されている4往復の列車のうちこの列車だけが毎日運転で、他は休日運休、または土休日運休となっている。またこの上米内折り返し列車は社会実験で増発されている列車が含まれており、結果が良好なものであって欲しいと思う。
 山田線は盛岡から宮古・釜石に向かうのが下りではあるが、列車番号は下りが偶数、上りが奇数と、通例と逆になっている。


 ◆写真の列車情報◆ 盛モリ キハ110-118 823着 2634D[普通]盛岡→上米内 <折返> 830発 2633D[普通]上米内→盛岡
【撮影日:16.03.21./掲載日:16.05.17】
 ホームから宮古方面を臨む。写真に見える線路はすでに数ヶ月も列車が通っていないので、すっかり錆び付いてしまっていた。
 盛岡-上米内 間は山田線で一番最初に開業(1923(大13)年)した区間。それから順次、宮古、釜石へと線路を延ばしていったが、それ以降は自然災害との戦いを繰り返してきた路線である。訪問時現在の山田線は、2011(平23)年の東日本大震災で運休している区間の他、2015(平27)年12月の松草-平津戸 間の土砂流入が発生し、掲載日現在も復旧の目処が立っていない。ゆえに上米内-川内 間で運転を見合わとなっており、列車は当駅で全て折り返し運転となっている。運休列車の代替は、盛岡と宮古方面を国道106号線経由で結ぶ「106急行バス」に依っている。
 私が乗ったた列車の中に、当駅から宮古方面へ向かおうとする学生らしき乗客がいた。しかし代替バスである「106急行バス」は当駅を経由しない。代替バスは盛岡駅から乗車するようにとの注意が盛岡駅の構内時刻表にも掲載されているのだが、どうもそれらを乗客は見ていなかったようだ。
 でもよくよく考えてみると、不通区間があるなら鉄道会社はそれに応じた代替バスを手当てするのが本筋で、既存の路線バスを利用するにしても、経由地や臨時増発、列車接続など何も手を加えずそのまま相乗りするというのは、実に情けない。現状として盛岡ー宮古 間の公共交通の利用は大きくバスに依存しているところがあり、バスに任せておいても問題ではない輸送量であるということがあるのだろうが、路線復旧の問題を含めて、JR東日本は自ら鉄道の存在価値を意図的に下げているようにしか見えない。
 
 

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