地名に「鞭」という字が珍しく使われている浮鞭は、中村線の数少ない列車交換ができる駅である。私の乗った316Dはここで12分ほど停車した。
私が訪問した当時は、窪川側の隣の駅は土佐上川口で、海の王迎は未開業だった。海の王迎駅の開業はこの半年後のことである。
駅の出入口の様子。写真右から中央方向へ上がっていく階段がホームと外をつないでいる。近くに電話ボックスと駐輪場があり、一応駅前らしい様相にはなっている。
上の写真から階段付近を拡大して見る。階段の上がり口の左側に黄色い枠で囲われた立て札のようなものが見えるが。これは浮鞭駅の列車発車時刻表。写真下に見える表示には「駅利用者駐車場」とかかれており、パーク＆ライド対応となっている。
ホームへ上がる通路には、築堤を刳り抜いて作られた通路があり、通路内に時刻表や運賃表などが掲示され、ベンチやゴミ箱といった設備も置かれている。駅舎や待合室と言うには無理があるが、一応それらと同様の体裁にはなっている。蛍光灯があるとはいえちょっと心許ない。
ホームから見た駅の出入口。ホームのスロープを下っていったところに通路があり、その先に屋根で覆われた階段が続いている。この階段には暗く続く雰囲気を払拭するような、なにか塗装や照明が欲しいところだ。
線路の方を見てみると、さすが鉄建公団が建設した路線ということもあって、ただの交換駅にしては線形の条件が良いことが窺える。