1985(昭60)年3月のダイヤ改正の奈良線のポケット時刻表。掲載日現在の2015(平27)年のダイヤと比べると、全く別物のダイヤになっている。例えば日中のダイヤで比べると、1985年は1時間に全線通しの[普通]のみ2本だが、2015年はそれプラス、全線通しの[快速]が2本と京都－城陽 間の[普通]が2本の計6本で、3倍増である。
それもそのはずで、当時はまだ国鉄だったというのもあるが、奈良線が電化したのはこのダイヤ改正の半年前の1984年10月で、電化以前は気動車が二十数往復するローカル線であった。気動車時代は京都－和歌山 間を結ぶ[急行]紀ノ川が存在していたが、電化と共に廃止されてしまった。
電化後のこのポケット時刻表をよく見ると、一部の列車の列車番号が7000番台を名乗っているのが判る。1985年のダイヤ改正では、奈良線以外でも奈良エリアの[普通]列車が当面の間運転の臨時列車という形で増発されていた。
このポケット時刻表は、私が中学の修学旅行で入手したもの。ただ表紙(?)部分の一番左側に印刷されている文字を読んでみると、宇治駅で配布されていたもののようなにおいがするが、私は宇治駅には掲載日現在でも行ったことがないので、どうやって入手したのかは定かではない。
時刻表の画像をクリックすると、拡大表示します。上段は下り、下段はその裏面の上りの時刻表である。